健康診断で見つかった「しこりのない乳がん」

スポンサーリンク
✧このサイトではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています✧

「今年の健康診断もう予約した?」
夫から毎年恒例のチェックが入ります。

いつも家族の健康を大切にしてくれる優しい人ですが、次の次の局面を見越して動くので、とにかく全体的に指示が多め。
夫の父が50代と早くに他界していることも関係しているのかもしれません。

一方の私は楽観的なところがあるので、夫のそんなスタンスにいつも感心してしまいます。

そう、もちろん感謝は根底にありつつ、「あのさ、やろうと思ってる時に言われると宿題やる気なくなるんだワ、おかん」みたいな反抗期の子ども的な感じもあったり…なかったり…あったり…なかったり…(どっちなんだ)。

高齢の両親が健在でまだ仕事もしており、祖母は100歳まで生きたこともあって、私には健康に向き合う真剣みが若干欠けているのかもしれません。

なので健康診断だけは抜け落ちないようにしてまして、ここ10年以上は同じ場所で受けているのです。

都心部のオフィスビルにある健診専門クリニックですが、近隣の大病院の医師が検査に入っていて、各科の診断も的確。

2年前には夫の病気を初期中の初期で見つけてくれたこともあり、厚い信頼をもって夫婦共々受診しています。

ここ数年受けた結果としては、眼や婦人科系で所見があることもありましたが、再検査をしてみて重大事だったことはありませんでした。

あとはまぁ、元々やせ型だったはずが、40代で体重が増加して「悪玉コレステロールの値が上がった」とかですかね。。。順調に中年の王道を歩んでる感じでね。。。背脂多めになってきて。。。

さて、2022年1月に受けた健康診断の結果が送られてきたのは月末のことです。
そこには「右胸に異常所見あり」の文字がありました。

最初に浮かんだ気持ちは「またか」というものでした。
というのも、2年前にも反対側の左胸に同じく「再検査」が出たことがあったからです。

この時の診察結果は「嚢胞(のうほう)」でした。これは「いらない母乳が溜まってできた水の入ったカプセルがあるよ」という状態で、特に問題はありません。
だからきっと、今回も同じ程度のことかなと思ったのです。

だって毎年マンモグラフィを受け続けている上、左胸でひっかかった2年前には健診・再検査と別々の検査機関で複数回のマンモを受けているし。

もちろん自覚症状はなく、自分で乳房を触ってみても特にしこりは見つからない。
少しだけ右側に「ん?」と違和感を覚える場所があっても、左側で同様の場所を触ってみると同じような手応えがある。
元々乳腺が発達している質なので、「そういうこともあるのかな」という感じでした。

何より親族で乳がんを患った人はいないし、がん家系でもない。
そういう理由から「まぁ重大なことが身体で起こってはいないだろう」というのんびりした気分でいました。

むしろ当事者の私より、「自分も若い頃同じように再検査になったから」と離れて住んでいる姉の方が、ずっと心配していたくらいです。

さて昔の私なら「まぁそのうち調べに行けばいいか」と寝かせるところですが、そこは長年にわたる夫の指導の賜物ですぐに動き始めます。

ただ、我が家の近辺はありがたいことに病院がとても多いのです。
町の乳腺クリニックから大学病院まで選択肢が多く、どこにいったらいいのか初手でとても迷いました。

「町のクリニックだとその場で専門的な検査ができなそう」
「大病院だと待ち時間が長くて大変かも」
「でも再検査の結果本当にがんだとしたら最初から大病院に行った方がいいのでは?」

これまで健康だった人ほど、どう動いていいのか困ってしまいます。

でも、この時に迅速に動いて本当に良かったのです。

あー、知らなかったなぁ。
触っても分からない、しこりのない乳がんがあるなんて。

そして思っていた。
毎年マンモグラフィさえ受けていれば安心だって。

誰も教えてくれなかった。
若い人や乳腺が発達しているタイプはマンモグラフィだけでなく、超音波も受ける必要があったなんて。

タイトルとURLをコピーしました