個人事業主になって「初めての確定申告」③

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振り返り記事お休みで、現在(2024年2月)についての近況エントリーです。

2022年5月に乳がんの全摘+同時自家組織再建手術を済ませ、1年8ヶ月が経ちました。
(同年10月の補助的手術からは1年3ヶ月)

引き続き振り返り記事はお休みで、今回は「個人事業主になって初めての確定申告をしてきたよ」の3話目。今回でおしまいです。

がんになって「働き方を変えたり、セーブしたりしなければならなぁ」と。
そんな風に考えている方がふらっと立ち寄って、役立ててもらえたなら嬉しいです。

治療の都合で長時間仕事ができなくなってしまった。
なのに税金について良く知らなかったから、結果的にはやけにたくさん納税することに。。。

そういうルートだけは困りますよね。
「働き損」という言葉はやり玉に挙げられることがありますが、自衛のために節税するのは悪いことではありません。

「申請」ブースへ移動

前回は確定申告の会場に入り、「ステップ1」。
「相談」ブースで申請のための下書きを作ったお話でした。

個人事業主になって「初めての確定申告」②
2024年2月、乳がん全摘+乳房再建手術から1年8ヶ月。いよいよ確定申告会場へ。「売上」にはどの金額を書くのか、経費はどの欄に書けばいいのか色々謎が解けました。「130万の壁」についてもクリアになり、色々相談できて助かりました。

続いて「ステップ2」の「申告」に移るための列に並びます。
ありがたいことに、ここでも5分と待ちませんでした。

で、順番が来て「申告」ブース入り口で「スマホで申告したい」旨を告げると、そのための区画に案内されます。
ここも「相談」と同様、選挙の投票所スタイルで、人ひとり立てるくらいのスペースでした。

「ここで待っていてください」と言われて待機していると、職員さんが回ってきてくれて申請の仕方を教えてくれました。

有能な税務署職員さん

割と空いていたとはいえ、やはり人人人なので、正直「このまま放っておかれたらどうしよう」とチラッと思いましたが、手の空いた職員さんが気づいてくれるんですよね~~ε-(´∀`*)

多分正規の職員さんと、パートの方がいるなという感じでしたが、若い方も皆みんなテキパキしていて、「目端が利く」という言葉が浮かびました。

特に20代くらいの女性陣が素晴らしかったなぁ。
「分からない、、、」と思って考え事をしていると、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれるんですよ。「困っている人を見つけて声をかける能力」がとても高くて有能。
そして、「分からないから分かる人連れてきます!」という形でつなぎをつけてくれるんです。

ちなみに呼ばれた職員さんも丁寧に教えてくれました。
でも一回間違えましたよね。収入と消費税を合算する、という場面で「収入だけです」と言ってました。

後から間違いに気づいて、入力し直しになった点を謝っておられました。
でも私としては「プロだって間違えるんだから、素人の自分が一人きりで申請できなくても問題ないんだ」と逆にホッとしましたよー。

スマホで確定申告

さて、「確定申告会場にてスマホで申告」ですが、まずは提示されたQRコードから申請のページに入ります。
流れとしてはこんな感じ。

【1】作成したい申告書を選択
 ↓
【2】マイナンバーカードの読み取り(またはID・パスワードの入力)
 ↓
【3】登録情報の確認
 ↓
【4】収入・控除・その他情報の入力
 ↓
【5】申告内容を確認
 ↓
【6】送信
 ↓
【7】申告書控えをデータ保存

やはり初回一人で申請するのはハードル高いですよ。。。

例えば【1】ですけどね、「所得税」「決算書・収支内訳書(+所得税)」「消費税」、、、とあったら、どれを選ぶか私には分かりません。

職員さんが後者の「決算書・収支内訳書(+所得税)」をチェックと指示してくれて次に進めましたが、一人ならきっと延々調べて悩みましたね。

スマホで確定申告

ちなみに私は「来年自分で申告したいから」と言って、随所でスクショを撮っておきました。

それから、「自分は来年からは(パート収入なしで)個人事業主としての所得を申請することになるけれど、次も ❝決算書・収支内訳書(+所得税)❞ をチェックでいいのか?」と質問しました。
「そうです」とお返事いただいたので、来年は悩まず進められるかと思います。

スマホで確定申告する際の持ち物

申請については職員さんの指示に従えば問題なくできるので、自分が持っていった書類等について書いておきますね。(手元にないと出直しになるかもしれないので)

・スマートフォン

・マイナンバーカード
※マイナンバーカード発行時に決めた、利用者照明用パスワード(4桁)と、電子証明書用パスワード(16桁)をお忘れなく!

・パートの時の源泉徴収票(パートから個人事業主になるタイミングで送られてきた)

・個人事業主になってからの支払調書(1月になってから取引先から送られてきた)

・パートの時の給与明細

・個人事業主になってからの取引先への請求書

・通帳

(医療費控除などを受ける方は明細書も持っていくこと)

私は「これが必要そうかな」というものをあらかた持っていきました。

例えば、個人事業主として取引先にお出しした請求書や、交わした契約書も全部。
それらを時系列にブック型になったクリアファイルに入れておきました。

「この時まではこれだけパートの所得があり、源泉徴収票はこちら」
「その後ここからは個人事業主になり、これだけの所得があり、支払調書はこちら」
というように、説明がしやすかったです。

可能ならば、スプレッドシートやExcelで所得や経費の一覧表を作っておくと、ぱっと見て職員さんも分かるので時間短縮につながるなと思います。

さらに小さなスマホを示しながら話すより、一覧表をプリントアウトして持参すると便利です。

この時も職員さんから「いつもこうやって帳簿をつけているんですね」と確認され、自信を持って「はい」と答えられました。(…前日の夜に急いで作ったんだけど)

少し話は逸れますが、経費に関わる節税対策のお話しを一つ。
身近な人が会社を経営していて、3度税務署に入られたことがあるのですが、3度とも問題なしで済みました。
その秘訣は「帳簿をきれいにしておくこと」とのこと。

どういう運営をしているか、見える形で整理しておくと説得力が違います。
まぁ企業と違って、売上額の小さい個人に税務署がどれだけ注意を払うかどうかは置いておき。

実際に事業に必要な費用だというのに、「え、これってただの交際費なのでは?」「自宅で使うための電子機器を買ったのでは?」と、痛くもない腹を探られないための安心材料です。

私の場合の一例ですが、スプレッドシートを使っています。
月毎の収入、消費税、支給額(左記の合算)、源泉所得税を入力し、収入合計、支給額合計、源泉合計が出る形で作っています。
あとは経費も、購入日、品目、品名、金額を書き、これも合算が出るように。

これ、あといくらで「130万の壁」を越えるかが見えるという点でも便利ですよ。

税金が戻ってくる!

個人事業主になってから取引先の方で源泉徴収をされているという方は、通帳を忘れてはなりませぬ。
(または金融機関の口座番号諸々のメモを持参)

毎月引かれている源泉徴収税が還付されますからね!ここすごく重要!!
フリーランス初心者の方はどうぞお忘れなく。

取引先からもらう支払調書の「源泉徴収税額」のところに記載されていますから、見てみてくださいね。
源泉所得税(10.21%)が戻ってきますよ。

滞在時間は「2時間」

そんなわけで職員さんのおかげで、つつがなく申請は終わりました。

「相談」で30分。「申請」で1時間30分以上。
合計の滞在時間は2時間ちょっとです。

半日がかりくらいは覚悟していたので、短時間で終わってびっくり驚きです。
それでもやはり、何時間もずっと立ってるのは大変という方もいるでしょう。

「申請」ブースでは椅子にかけている年配の方もいらっしゃいました。
立っているのがきつい方は、椅子お借りできないか訊いてみるといいかもしれないですね。

かく言う私も元気ではありましたが。。。
帰り道に所用合って寄った千駄木にて、ふらふら~っと百舌珈琲に入ってしまった。

冷たい雨の日に八角入りホットジンジャーがしみるなぁ。
(ここはパスタもすごく美味しい)

千駄木・百舌珈琲のホットジンジャー

これから確定申告する方も多いかと思います。
どうぞお疲れがでませんよう。終わった後はゆっくり自分を労わる時間をつくってくださいね。

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