2022年5月に乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)を終えました。
2ヶ月後の、7月下旬のお話です。
この日はD病院の乳腺外科で、「オンコタイプDX」の結果を聞く日です。
抗がん剤を使うかどうかの判断材料になる遺伝子検査。
これによって今後の治療方針が決まります。
「検査結果から抗がん剤なし」を選択
診断結果は下記の通りです。
✎︎___
再発スコア(RS):16
9年遠隔再発率:4%
化学療法の上乗せ効果:<1%
___
再発スコアは0~100で表示されます。
その中の「16」。
目安として「0~17」は低リスク。
そして「化学療法の上乗せ効果」を見ると1%未満。
イコール「化学療法の上乗せ効果なし」です。
抗がん剤を使う意味がほぼない、ということですね。
ただ、この結果の見方は「50歳超」と「50歳以下」で異なります。
(画像の表、縦軸参照)
RS16の場合、
50歳超:化学療法の上乗せ効果なし(<1%)
50歳以下:化学療法の上乗せ効果(~1.6%)
なんですよ。
さらに再発スコアの方は「RS15」と「RS16」で区切られています。
(画像の表、横軸参照)
RS15:50歳以下・50歳超ともに(<1%)。
RS16:50歳以下(~1.6%)。50歳超(<1%)。
私はRS16で、この時まさにジャスト50歳。
「以下」というのはその数字を含むので、厳密に言えば「50歳以下」のカテゴリに入る。
まーほんと、検査結果の数値「RS16」、年齢「50歳」、いずれもきわきわってとこですね。
「化学療法(=抗がん剤)の上乗せ効果あり」と「なし」の境目あたり。
とはいえ効果があっても(~1.6%)。
それでもあえて抗がん剤を使うか否か?
担当医のE先生に説明を受けながら、「どうしようか」とシンキングタイムです。
答えはすぐに出ました。
「抗がん剤なしで」
(「バリカタで」みたいになってるけど)
やった方が再発しないのかもしれない。でも大きな効果は期待できない。
それなら、と、自分的に術後の暮らしやすさを優先して決めました。
我が家はがん家系ではないので、「遺伝的な要素は薄め」ということも大きな判断材料になったと思います。
しかしオンコタイプDXの結果が微妙な数値の場合、困ってしまうだろうなぁ。
迷いに迷って検索される方もいるかもしれませんね。。。
私なら多分「もし先生(が患者)だったら、どういう治療方針を選びますか?」と質問して、参考にさせてもらうと思います。
(先生もなかなか断言しづらいと思うので)
心揺れることが多いかもしれませんが、何とか自分にとっての最適解に辿り着いてほしいです。
さて治療方針が抗がん剤なしのホルモン療法(飲み薬)と決まったので、D病院の乳腺外科でお世話になるのはここまで。
以降は乳がん発覚当時にお世話になった、自宅近くのA乳腺クリニックに通院することになります。
今後D病院で診察していただくのは形成外科(乳房再建に関わる部分)のみです。
また一つ区切りがついたなぁ。
乳腺外科の担当医・E先生にはいつも揺るぎない頼もしさがあり、安心してここまで来ることができました。
本当にありがとうございました。
オンコタイプDX…結局無料で受けました
で、ですね。蛇足ではありますが。
こちらに書いた通り、ラッキー期間にあたったおかげでオンコタイプDXは無料で受けられることになりました。
でも、「諸費用はかかる」というお話だったんです。
それがね、最終的にこの数千円さえかからなかったんです。
この日のお会計、診察料の数百円のみ。
「え?」とびっくりして「検査代は無料でも諸費用がかかると言われているのですが」と、病院の会計窓口でもう一度調べてもらいました。
でも「間違いない」と。
つまり、実費の45万円も諸費用の数千円もなし。
本当に無料で受けさせてもらったのですね。
あー。
生きてると色々なことが起こる。
D病院の帰り道には氏神様に手を合わせるのですが、この日も目いっぱいお礼して帰宅しました。
これ以上誰にお礼を言ったらいいか分からないので、神様に。