2022年5月下旬。
乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)から7日経過です。
もう手術から1週間経ったんですね。時の流れが早いです。
抜糸→お腹の違和感は落ち着く
この日の朝、抜糸をしてもらいました。
回診時に病室のベッドの上で、形成外科の担当医・F先生がチョキンチョキンと。
胸横、お腹の傷共々手慣れた調子で、ササ~っという感じでしたよ。
初めてお腹の縫い痕をはっきり見ました。
前日シャワーで術後初めて全身を見ましたが、縫った糸の上にテープが貼ってあり直接手術痕は見えませんでした。
胸の傷はほぼ乳房の脇側なので、ふくらみの陰になり、よほど見ようと思わなければ自分からは死角。
でもお腹の方は、目線下ろせばばっちり見えるんですよ。
それで、改めてじっくり見ると。
何というか。
いや~、縫ってあんね、と。
で、何かこう、ハンドメイドっぽい。ざくざくした感じ。
腰骨の端から端まで横一文字に切った傷を一定間隔で縫う。
縦…まつり…縫いとか、そういう?(←裁縫の分野が不案内すぎて)
これどっかで見たことあるぁ。
フランケンシュタインとか、、、
や、そこまで古典ではなく、もっと最近のムーブメントの中で目にしたね。
抜糸してもらいながら「何だっけ」と考えてたんですが。
あれですよ。
「呪術廻戦」の袈裟着てる。「猿め」のニセモノの額。
針を打つ一つひとつの間隔とかもそのまんまで、驚くほどドンピシャリでした。
抜糸した直後は、縫い合わせてあった箇所が盛り上がっていて、存在感ありまくりです。
「ちょ、これ、傷がパカッとかしないのかな」と密かにキョドってしまう。
抜糸した後の傷跡にはテープを貼るので、安静にしていれば問題ないんですけどね。
この時はまだそれくらい生々しい傷でした。(ちゃんと徐々に薄くなります)
自分スプラッタとかゴアはあまり得意じゃないので、やはり傷を見ると「こっわ」という気持ちになります。
これまでの人生で縫うような怪我をしたこともなかったので余計に、ですね。
でも、回診の度にとにかく呪文のように「順調ですね」と言われていたので、「そうか~順調か~。よしよし」と鵜呑みでした。
この頃の体調について
身体の調子もなかなか良かったと思います。
手術直後に恐ろしいほどにキマってた痛み止めの点滴。
あれと別れてからこっち、横一文字に切ったお腹はやはり痛かったです。
でも抜糸してもらったおかげで随分楽になりました。縫い合わせ部分の糸が引き攣れて痛んでいた面があるんでしょうね。
以降はお腹よりも、右胸横(ここから全摘+再建)、右脇腹(ドレーンの痕)の違和感の方が強かったです。
これら以外で唯一「普段通りではない」と(後から)気づいたのがは頭の動きです。
注意力の低下については「入院中の仕事は難しいかも?」ということで前にも書きましたが、この頃になってもですね、まだまだ~これから~よしこい!みたいな感じ。余裕で打ち間違ってます。
手術直後は「強い痛み止めの点滴の効果で頭がぼんやりしているのかな?」というのがありましたが、それだけじゃないですね。
誤字脱字が多すぎて、しばしば「私何書きたかったんだろ」と思うところがあり。
頭の中の回路が無意識にガッタガタだったのがわかります。(さらに「読み返す」という意識も抜け落ちている)
振り返ってみれば、この前日「帰宅後、家事や仕事をうまく両立できるのか」とか柄になくブルーになっていたのも、ちょっとらしくないですね。
いつもの自分なら「やってみてできなかったら、その時考えればいいや」と思い、速攻で気分転換に動画でも見てるでしょう。
身体や頭が通常運転じゃないので、神経が立ってしまうのかもしれないですね。
自分では「元気だな」「もう普段通りだな」と思っても、まだまだ回復していません。
手術予定の方は、そんな腹づもりでどうぞ十分にご自愛くださいね。