「乳がん手術を受けるD病院」を初受診

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2022年3月中旬、乳がんの手術をするD病院の初診日がやってきました。

D病院はうちから自転車や徒歩で行ける、通いやすい場所にあります。
普段生活しているエリアなので、非日常的なドキドキ感がないのも助かります。

この日は行きがけに氏神様を詣でました。
これまでもお参りしていましたが、通院時に手を合わせるのが習慣となりました。


D病院に初めて足を踏み入れて感じたのは「自然な明るさ」です。
もちろんたくさんの患者さんが集まっていますが、適度に余裕があって圧迫感がありません。

建物の構造か、予約を制限しているのか、オペレーションが良いからなのか、理由ははっきりわかりません。

また、患者さんも主に大病で受診しているはずなのに、皆さん心が落ち着いている印象です。
ロビーや待合室で怒ったり叫んだり、家族で揉めているような場面を見ませんでした。

(「そんなこと普通ないでしょ」と思うかなぁ。↑これらはこの半月前、同区隣町の有名大学病院にて一日の受診で遭遇した出来事です)

まずは9時30分に受付し、A乳腺クリニックで書いてもらった紹介状と、これまでの検査結果を受付に提出します。乳腺外科は10時の予約です。

「時間がかかりそうなら、入院に備えて病院内を見学してこようかな」と思っていました。
呼び出し受信機は便利ですよね。

でも幸いなことに、待合室で待機する時間はさほどありませんでした。
午前中早めということもあるのでしょうか。大病院の割に待ち時間は短めでした。

この日初めてお会いする乳腺外科の担当医はE先生です。
なんと乳腺外科のトップの先生でした。

先に書いてしまいますが、これ以降毎回の外来・手術と、最後までE先生が担当してくれました。

もちろんお忙しいので、例えば入院中の回診で長く話すことはありません。
でも「どうですか」と、顔を見せて確認してくれるため、声掛けの余地があって安心できました。

著名な医師が担当医でも、執刀医は別、ということも病院によってはあるようです(看板になるような先生が在籍されている大学病院などでしょうか)。

「誰もが最初からプロじゃないし」
「えらい先生も最初は研修医だったんだし」

そう思いつつ、やはり命に関わる病気では、執刀数の多い経験豊かな先生に診てもらいたいのが人情。。。

そういう意味でとても恵まれたと思います。

A乳腺クリニックの院長先生(週1でD病院に勤務されている)からの紹介、という点も大きかったのかもしれません。

E先生は触診して、しみじみと一言おっしゃいました。

「これは自分で気づけないですよねぇ」



。。。

そうかぁ。

がん治療の症例数がとても多い、大病院の乳腺外科。
そのトップの先生が触っても、私の「モヤモヤした」乳がんは「わからない」かぁ。

不思議とちょっぴりホッとしました。

「セルフチェックがまずくて、乳がんに気づけなかったのかな」という気持ちが、どこかにあったのかもしれません。

病気って何だか「なってしまった自分が悪い」「何が良くなかったんだろう」「もっと早く気づけなかったのか」と思ってしまいがちですよね。

でも不可抗力な部分が、どうしたってあるわけで。
「あぁ、どうしようもないことだったんだ」と思えた瞬間でした。



しかしホントにしこりがない乳がんって、あるんだな。

毎年受けていたマンモグラフィにもはっきりうつらず、「最大5㎝ありそう」と言われているステージ2のこの段になってさえ、これといったしこりが確認できないのですよ。

本当に、若い方・乳腺が発達しているタイプの方は、マンモグラフィと超音波(エコー)を毎年交互に受けることを心からおすすめします。

どうか早期発見できる人が少しでも増えますように。


さて乳腺外科では、今出揃っている検査結果をもとに大まかなお話を伺いました。

A乳腺クリニックでも説明は受けていますが、E先生はペンを手に取り図解して、乳がんの状態を教えてくれました。

口頭だけでなく、画像を見せてくれたり絵に描いてくれたり、あらゆる手段で「伝えよう」としてくれる先生は信じられます。

E先生はしっかり目を見て向き合い話してくれる方でした。

画像や図を使って丁寧に乳がんの現状を説明してくれるE先生

一通り説明いただいた後は検査です。
尿検査・血液検査をはじめとして、胸部X線や心電図、呼吸器などの検査室を巡ります。

そして、この年3回目のマンモグラフィ。
今のところ、毎月受けている計算です。

D病院ではこれまでに見たことのない形の、素人目にも「高そう」と感じる機械を使っていました。
それから、マンモのお部屋が優しい色味と雰囲気で「へぇ~」と思いました。

検査室って清潔第一もあってか、余計なものは排する質実剛健のイメージがあります。
そんな中、D病院の温かみある検査室でのマンモは落ち着きました。

しかし毎年やってマンモの圧迫感や痛みには慣れたと思ったけれど、被ばく云々よりもそろそろおっぱいが限界。
たこせんべいな気持ちですよ。


これらの検査は非常に段取りが良く、各科ともスピーディで、「今日は一日がかりになるかも」と想像していたよりもずっと早く終わりました。

かと言って流れ作業で機械的という感じもなく、先生も看護師さんも検査士さんも皆丁寧でしっかり対応してくれました。

この日は9時30分に受付、10時に乳腺外科を受診し、全ての検査を終えたのは14時前です。
おまけに自動精算機で支払いも早い。
テキパキした病院だなぁと嬉しい驚きでした。

2日後に形成外科の予約を入れてもらい、乳房再建の方法について詳しくご説明いただくこととなりました。
今回の検査で乳頭部に大きな問題がなければ、そこは残して全摘。乳房再建の流れになります。

そして翌週には、また乳腺外科を受診。
今日受けた検査の結果を聞いて、手術日を決めていくということです。

「ついに動き出した」
「D病院は良さそうな病院だったな」

そんな気持ちで病院を後にし、夕飯の買い物に向かったのでした。

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