2022年3月上旬、お世話になっているA乳腺クリニックから、手術するためのD病院を紹介していただきました。
心の中では「全摘」、そして「お腹の肉をつかった自家組織再建」で、ほぼ決まり。
D病院への紹介状を書いてもらい、CD-ROMなどの検査結果一式パックをいただき、あとは1週間後の初診を待つばかりです。
この間どうしたらいいのか。
いや、普通に過ごせばいいんですけれど。
自分の場合はですね。
家事や仕事といった通常の生活+筋トレしてました。
なんて書くと、「え、意識高い系?」と思われるかもしれませんが、まったくもって低い系です。
じゃあどうして筋トレなのかと言うとですね。
佐藤先生の本の教えを実行していたのです。
振り返ってみると、がんになってからこっち、私は本当に佐藤先生の本を基準に過ごしていたんだなと思います。
「ガンとわかったら読む本」にも書いてありますが、さらに「がん克服のための筋トレ」に特化した内容になっているのが、こちらです。
「がんに負けない たった3つの筋トレ エビデンスに基づいた正しい治し方」
内容としては、がん治療の成否は筋肉量によって変わってくるため「がんとわかったら筋トレを!」というものです。
私はめちゃめちゃ忠実に腕立て・スクワット等々をやってました。
しかし、いくら佐藤先生の本に感銘を受けたからと言って、意識低い系のこの私が即効で実行するとは。。。(言い方)
一体どうしてかというとですね。
前提として、告知を受ける直前に北海道にスキーに行っていたのです。
こちらにも今年の2月について書いていますが、うちの男性陣はスキーの時はマジモード。
なかなかチャンスのないキロロに行くとなったら、越後湯沢一泊とは違って、旅のテイストは愉快なスキー教室でなく、部活の強化合宿になってしまう。
ダラダラするのが大好きな私にとっては、結構負荷強めのスポーツです。
で、見越した夫から「怪我をしないように筋トレしておいた方がいい」と言われ、エアロバイクをこぎ、軽い筋トレをやっていたのです。(…できる日だけ…できる日だけ)
コロナ禍になってから、次男のため、選びに選んで買ったエアロバイク。
夫から再三「君も使うといいよ」と言われていましたが、それまでの私は全っ然こぐ気にならず、ストレッチがせいぜいという生活をしていました。
そうです。私がダメ野郎です。
しかし「転んで怪我して期せずしてバックカントリーになり(それは遭難)、広大なキロロで独りぼっちとかマジあの世生きだな」と思って、こぎ始めたんですよ。
必要に迫られ、ようやく。
結局のところ、それが手術+術後のための体力底上げになったと実感しています。
また、佐藤典宏先生の「がんになったら筋トレを」という方針を、スッと受け入れられる下地となった経験でした。
そういう経緯があり、2021年12月から2022年2月の上旬には、ちょっとした運動習慣がついていたのです。
振り返ると「あれは良い巡り合わせだったな」ということ、ありますね。
こちらはキロロで一人クロカン風にドM道を突き進んでいた時に見た彩雲です。
(あたふたグローブを外し、スマホ取り出して撮りました)
彩雲は「吉兆」と言われているので、お裾分けに掲載しますね。
思えば、2022年2月上旬キロロに行って半月程度なんですよ。
乳がんだとわかったタイミングって。
A乳腺クリニックで突如ワンマン告知された時は「これから先、どう過ごせばいいのかな」と、まったく見通しのつかない状態でした。
「一般的な病気なら安静が必要だろうけれど、がんの場合は?」全く不案内でわからない。
しかも自分の場合は全く自覚症状もない。
そして、この時はまだ佐藤先生の本にも出合っていない。
ないない尽くしで不安な私に、A院長先生は、
「がんというものはサラサラ流れていく性質ではない」
「だから運動したからといって広がったりしないし、温泉に行くなどしても大丈夫」
と教えてくれました。
頭真っ白な中、ふと湧いてくるたどたどしい質問に一つひとつの丁寧に答えてくださって、ありがたかったなぁ。
おかげで手術までの間、心おきなく身体を動かしたり、温泉旅行に行ったりできました。
私がやっていたことは、軽いスクワットと腕立て。
あとはエアロバイクで有酸素運動25分くらいです。
なんでこんな半端な時間かというと、30分番組一話分ですね。スタンドにスマホやタブレットを置いて見てるとあっという間です。サンキュー、Amazonプライム。
この頃はさすがに夜更かしを控えるようになったし、食事にも気をつけるようになったし、運動もしてるしで、ある意味では近年になく健康体でした。
(現在も毎日25分、お風呂の前に動画見ながらサクッとこいでます。一番負荷軽くても15分もこげば手軽に汗かけますよ)
佐藤先生の本には、「筋トレ」→「筋肉やせ防止」→「がん治療のプラスになる(死亡リスク減少・副作用軽減)」という流れやエビデンスも紹介されているため、安心して取り組めました。
その運動によって自分の死亡率がどのくらい下がるかというのは、終わりがこないとわからないので、そこはおいておいて…。
個人的感想として、術後の身体を保つためにも、術前に筋トレしておいて本当によかったと思っています。
私は右乳房のがんを胸横から全摘し、お腹の脂肪を入れる形の同時自家組織再建をしてもらいました。
でもってお腹を切ったら、そうそうエアロバイクはこげないし、しばらく腹筋なんて絶対無理だし、プランクなんかもできません。
ちょっとしたウォーキングはできるけれど、それだけだと、みるみる体力が落ちていってしまうんです。
そんな私が、2022年5月に9泊10日の手術をし、退院5日後から仕事を再開し、欠勤なく今まで続けられているのは「術前に体力をつけておいたおかげかな」と思っています。
(もちろん在宅勤務のデスクワークであり、パートタイムであり、周囲の方のご協力のおかげが大きいのですが)
スキーに備えた筋トレ
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キロロでもりもりスキー&彩雲
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A乳腺クリニックとの出会い(乳がん告知)
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佐藤典宏先生の本との出会い
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A乳腺クリニックから手術をするD病院を紹介してもらう ☜ 今ココ
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D病院で全摘手術同時自家組織再建(2022年5月)
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D病院で補助的手術(2022年10月)
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普通に家事・仕事したり、旅に出て温泉入ったりしてる
という感じです。
私にとって術前の運動は、間違いなくプラスになりました。
折々で悩んだり苦しいなと思ったりすることはあっても、元気にしています。
(転移だけは予期できませんけどね)
あくまで自分のケースですが、がんになっても「割といけるな」と思ったりします。
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ところで、ご存知の方も多いかと思いますが、佐藤先生がオンラインで「がん相談サロン」を開設されています。
個別のがん相談、メンバーとのオンラインミーティング、メンバー同士の交流の場としても機能。
4月は無料お試し期間とのことです。
すごいなぁ、これ。
地球の裏側にいたって佐藤先生に相談できるってこと?
こんなに簡単で、お手頃に。
今の自分は、おかげさまで「誰かに訊いて解決しなければ」という差し迫った困りごとがありません。
でも一年前、告知~手術前に苦悩した頃だったら、参加させていただいただろうなと思います。