「乳がんだった」と次男(中学生)に話した時のこと

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2022年2月下旬に乳がん告知を受けた後、一番近しい人たちに伝えた順番はこんな感じです。

1)夫 2月下旬(告知当日)
2)次男 2月下旬(告知当日)
3)長男 2月下旬(告知から数日後)
4)中学からの連れ・馬山さん 3月初旬
5)実姉 3月初旬
6)義家族 3月初旬
7)実家の両親 3月下旬


1つ明らかに失敗してますね。

2)次男、です。

長男(大学生)の方は、この頃事情があって不在がちでした。
そのためどういう反応をしたか、はっきりとは覚えていないのです。

長男はマイペースな性質で、さらにほぼ成人です。
だから多分頭の中がどんなにこんがらがっても表情を変えず、「そうか」「わかった」というように頷いた気がします。

それで、本当に、本当に、「あの時、混乱していてゴメンね」と思うのは、当時中学2年生だった次男に対してです。

生検の結果「乳がんでした」
2022年2月下旬、乳腺クリニックからお電話がありました。「生検結果が出たので、予約を早めて受診しませんか?」と。普通はピンとくる場面なのでしょうか。呑気な私は全く気づかなかったんですよね。「乳がん告知のために受診を早めてくれた」なんて。

告知された2022年2月下旬、乳腺クリニックからフラフラ帰宅して夕食を準備して、次男と一緒にご飯食べて、どういう流れだったでしょうか。

「乳がんだった」と伝えてしまったんですよね。

私のことをちょっとした白石由竹だと思っており、シリアスな出来事からほど遠いと信じて疑わない次男です。

食事中に深い考えなく「(診断結果は)どうせ大丈夫だったんでしょ?」とか軽く訊いてきた。そんな感じだったと思います。

それで告知から1時間ほどしか経っておらず、その間機械的に家事をこなしていた私なのですが。
ぽんこつ頭のまま、「乳がんだと知ってから初めて会う人」である次男に、ペロッと言ってしまったんです。

「乳がんだったんだよね」と。

この時の次男の、笑顔がかたまっていく様が今も忘れられません。

しまった。この子まだ14歳だった。。。

その後「でも初期だから。ステージ1だから」(結局ステージ2だったけど)、「すごく元気で何も具合悪いとこないから」「近所にがん治療で有名な病院もあるから」と、焦り気味に言葉をつなぎました。

口達者な次男ですが、この時ばかりは絶句でした。

後から、「もっと子どもの心を思い遣った形で伝えれば良かった」とつくづく反省しました。

私と次男はボケとツッコミを交互に担い、オンラインミーティング中の夫から「静かに!」と怒られるような関係性です。

そして次男は、この年代の男子の生態を考えると家族に対してもコミュ強です。(反抗期が小学生中学年と早めに終わっているため)

もちろん私が𠮟るべき場面はありますが、先日二人でカウントしてみたら、次男と私が口論したのは中学3年間で1回でした。

一方、長男が中学生の頃は、毎日が暗黒時代だったものです。

怒りが頂点に達し、私より身長のある長男の尻をストゥ(制裁棒)的にラップの箱ではたいたこともありましたよね。。。


懐かしの「ゴールデンカムイ うまい制裁棒」。なんと5年前の今日のキャンペーン。
(2018年のキャンペーンで終了しています。ご注意ください。画像はお借りしました)

性格、長男次男の違い、受験ストレスの有無もあると思います。

今はもちろん脱皮して和やかに話しかけてくる大学生の長男。
「当時は全てに腹が立ち、夕飯に魚が出ただけでイライラしたよね」とか笑いながら言ってました(骨を取るのが面倒で)。
くっそ、思春期ムツカシイヨ。。。

そんなこんなで、次男の中学時代は楽な子育てでした。
とは言え、無条件に素直にはなり切れない時期ではあった14歳。

私が「乳がんだった」と口を滑らせたこの日は、特に用もないのに近づいてきて、何くれとなく話しかけたり、文字通り寄り添ったりしてくれました。

いつもはヒット&アウェイよろしく、私にちょっかいを出してさっと逃げていく、ツンデレの猫みたいな次男が。。。

ごめんね、ホントに悪かった。
動揺している時、迂闊に口を開いてはいけない。

小さなお子さんをお持ちのお母さんだったら、もっともっと大変ですよね。

仕事をし、家事を片付け、いつも通りの顔で子どもに接しようと、必死に頑張ってるんだろうなと思います。
同じように、不調を押してご家族の介護をしている方も。

告知後の混乱、術後の痛み、抗がん剤やホルモン療法の不調、そういったもので今苦しい思いをしている皆さんが、少しでも穏やかでいられますようにと思います。

(後日談)
手術から8ヶ月が経ち、越後湯沢にスキーに行った時の話です。

「あの時はズバッと(ポロっと)乳がんの話をしちゃってごめんね」と次男に謝りました。

すると「え?あぁ大丈夫。そもそも、お母さんが落ち込んでたのなんて、乳がんだってわかった後のちょっぴりじゃん」とケロっと言ってくれました。
(ん?自分まぁまぁブルーな時とかもあったんだけど。。。)

さすが忘れっぽく丼勘定な私の息子。

ただ、それもこれも今元気に過ごしているから言えることですよね。

できるだけ長く健康でいられるように、高タンパク・低糖質・野菜多めの食事、腸内環境の改善、適度な運動、睡眠時間の確保、気をつけたいです。
(早寝だけはなかなか難しいけど、ここに書いて戒めにしようと思います)

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