2022年5月下旬。
入院初日話、まだ続きます。
1日目が長いですねー。
まぁ手術以降は俎上の鯉で、病院スタッフの皆さんにお任せするばかりなのです。
それで2日目以降は自分なりにできる工夫も多くはなく、詳細に書けることも限られます。
もうしばらくお付き合いくださいね。
手術前日の「形成外科」受診
午後は手術前最後の形成外科受診がありました。
いつも朝イチで予約を入れていたので、昼休みで患者さんの出払った静かな外来棟は新鮮です。
ここでは、胸やお腹に青いマジックで手術のためのマークをつけていきます。
主に、喉元から一直線に下りる正中線。
(つい「ここから皮を剥がないでね」と考えてしまう金カムクラスタ)
そして、乳房の下、おへそ近く、恥骨の上に、それぞれ横線を入れていく感じでした。
あと右鎖骨下に、[R全]の文字。
これはきっと「右側全摘」って意味ですね。
それからおへそより下にもいくつか〇印がありました。
ちょうど今ある傷と重なるので「ここからメスを入れるよ」というマークだったのかな?
いずれもサラサラ~ッと熟練の絵師さんのような迷いのない筆遣いでした。
担当医・F先生曰く、「まずは手術の1日後と3日後が術後うまくいくかどうかの節目」とのこと。
右乳房を全摘したところにお腹のお肉をもってきて、胸、脇の血管とつなぐのですが、この血管がうまく定着するかどうかが形成の山場です。
診察後、「手術に関して画像を撮影し今後に活かして良いか」という質問されました。
これは凄く悩みましたね。。。
手術のための事前撮影や、術後の経過観察のための撮影とは違います。
学会や後から手術を受ける方に役立ててほしい気持ちはありつつ、やはり不特定多数に見られるのは抵抗がありました。
手術するのがかなりプライベートな部位、というのが大きいですね。
結局、考えに考えた末にお断りしてしまいました。
でも、手術から1年以上経った今では「今後の乳房再建界(?)のためになるならOKすれば良かった」と思っています。
それも、比較的順調な経過を辿った現在だから言えるんですけれどね。
「麻酔科」で説明を受ける
その後、麻酔科を受診しました。
麻酔の方法や、具体的な段取りなどを教えてくれます。
また、自身や血縁者の既往症について詳しい問診がありました。
今回私が受けるのは「硬膜外麻酔」という局所麻酔と、「全身麻酔」を併用するやり方ということ。
「硬膜外麻酔」は背中に特殊な針を刺すため、まずは横向きに丸くなって受ける。
「全身麻酔」は顔にマスクを当てて行い、いつの間にか眠ってしまう。
麻酔が覚めた後の注意事項や、流れについても説明してくれました。
そして、乳腺外科や形成外科と同様に、当然同意書の記入が必要で、「滅多に起こらない念のための事態に備え」パーセンテージを提示しつつ、デメリットの説明を受けます。
いつもながら同意書にある「もしかしたら起こるかもしれないことの可能性」を読むと、やや不安な心持ちにはなりますね。
でもね、もうやるって決めてるし、そのために自分で「ここだ!」と思ったD病院にお願いしてるんだから同意しますよね。
先生も看護師さんも病院スタッフの皆さんも、ホントに信頼できる方々だと感じていたので、迷いはありませんでした。