2022年5月に乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)を終えました。
退院して2週間が経過した、6月中旬のことです。
大きな問題もなく家事に仕事にと復帰したと思ってましたが、、、
退院1週間、疲れが溜まり傷が痛んで寝込む
退院2週間、心身泣くほど辛い ☜ 今ココ
退院3週間、元気になる
そう全部が全部、うまくいきませんよね~。
最初におことわりを入れておくと、乳がん全摘や乳房再建をして、誰もがこんなことになるわけではありません。
どうか不安にならないで。
例えば疲れがたまると自分の弱いところが悪くなったりしますよね。(口唇ヘルペスが出る、お腹をこわすetc.)
あとは免疫力が低下したことによって新しい病気を誘発したりとか。
当時の私はまぎれもなくこれだったのだと思います。
疲れてはいけない時に、ただただ疲労を蓄積したと。
傷の痛み以外に吐き気・眩暈・悪夢
いやー、しかしこの頃の心身の調子は結構あれだったと思います。
自分史上ベスト3に入る落ち方。
(↑悪いことは忘れる方なので、覚えている中で、ですが)
らしくないなと思うけど、体調不良に引きずられて精神的にも追い詰められちゃって。
全くもって心身不良でしたね。
どんな風かというと、具体的にはこんな感じです。
【1】胸脇の傷周辺の腫れが痛む(下着と傷の相性?)
【2】食欲がないどころか吐き気がする(多分痛み止めの飲みすぎ)
【3】眩暈がする(元々疲れが耳に出やすい)
【4】悪夢を見るようになる(まぁストレスが限界にきたんだろう)
【5】狭心症に似た胸の痛みがある(コロナワクチン接種時にも経験あり)
【6】辛すぎて夫の前で泣いてしまう(不覚)
これらが一気に勃発するわけではなくね。
あれが出たりこれが出たり、良くなったり悪くなったり。
日々の営み的には2日くらい寝込んでは復活し、また午前中だけは横になって仕事をし、良くなったら買い物に行き、疲れたら休み、ご飯を作りという感じです。
日中1/3は寝ていて、あとは仕事や家事などをしていたかなぁ。
結局3日と横になってはいません。
要するに、しっかり休まなかったからなかなか良くならないわけです。
多分ずっとベッドで安静にしていれば回復していくところを、何だかんだで頑張ってやろうとするから逆に悪くなっていったんですね。
あれだ。スキーで転ぶ時。
山側に倒れればうまく止まれるけど、谷側に倒れて慌てて立とうとすると頭から坂下へつるつる―っと落ちていくやつ。
何ごとも慌てちゃいけないんですよね。
術後の傷、どこを受診すればいい?
そんなわけで復職した週の土日は完全にダウンしてしまい、「これは病院で診てもらわなきゃ」となりました。
ここで迷ったのが、執刀してもらったD病院と、D病院を紹介してもらったA乳腺クリニック、どちらに行くか。
普通に考えたら手術してくれたD病院ですよね。
何しろ退院から1~2週間の時期ですから。
でもいつもたくさんの患者さんがいる大病院に、急に電話してすぐ診てもらえるだろうか?
そして待合室に何時間もいたなら、多分本格的に疲れて寝込んでしまう。
そう思って、迷って迷って、結局A乳腺クリニックに予約を入れました。
A乳腺クリニックはレビューも良い評判のクリニックですが、乳腺科に特化しているからか、婦人科などに比べると比較的予約が取りやすいのです。
どちらが正解だったかといえばきっとD病院でしょうね。
「手術の影響で具合が悪くなった」と「自分が無理したから体調不良になった」のどちらなのかは素人では判断がつきません。
私は体感的に後者かなと思ったので、より受診しやすいA乳腺クリニックに行かせてもらいましたが、手術が大きな原因だと思う場合は、迷わず担当医の先生に相談するべきだと思います。
とはいえ、この時はネット予約で大幅な時間のずれもなく受診してもらえて、「悪い腫れではない」「痛む時は冷やしていい」と教えてもらえて、痛み止めの補充ができて、、、
A乳腺クリニックでスムーズに診てもらったことで、私はすごく助かったのです。
不良箇所の具体的な状態
その後寝込む状態からは脱しました(休む程度)。
だけど以降もまぁまぁきつかったなぁ。
【1】の胸脇の手術痕の痛みは波がありました。
痛み止めを飲んで、保冷剤を当ててと対処し、調子の良い時は多少動ける。
傷に障らないようブラは着けず、使い古しのゆるいタンクトップを着ていたけれど、これでは外出もままならないので、大手通販でブラトップ風のカップ付タンクトップを買ってみました。
でもカップが小さすぎて胸にフィットしないし、固定されていないタイプなのでカップ位置がずれてしまうしで、長期間使えるものではなかったな。
とはいえ少なくとも袖ぐり部分が脇の下や胸の脇に触れないので、下着のせいで傷が痛むということはありません。ブラを着けられない暑い一時期助けられましたね。
後に買ったユニクロのブラトップの方が優秀だなと思いますが、これも腫れている時は袖ぐりが脇や傷口に触らない大き目サイズのものを買った方が安心です。
こうしたタンクトップの上にドルマンシャツ(だぼだぼしたタイプ)、ガードル、ゴムウエストのスカートを履いていれば、外出時にシルエットが気になることはありませんでした。
逆に言えば、ノーブラで腹帯ぐるぐる巻き+その上に普段の服着て薄着の季節の外出は難しいっていうことかな。
【2】の胃腸の不調は、当然ストレスもあろうとは思いますが、何より痛み止めの飲み過ぎのせい。
鎮痛剤を飲むと胃が荒れるので、胃腸薬も一緒に出してもらいますよね。
もちろん私もセットで飲んでいましたが、日に3回も飲むとなるとやはり荒れてしまいます。
そして薬を飲むためには空腹時はNGなわけで、胃腸の調子が悪くても何か食べないとダメでね。無理やり食べ物を胃に入れてから薬を飲んでました。
【3】の眩暈。
自分は疲れがピークになると耳に影響が出るタイプで、これまで2回ほどそういった経験がありました。
この時もぐるぐる回って立っていられず。
頭の位置を動かすと眩暈。目をつぶっていてもぐわんぐわんと回る感じでしたね。
【4】の悪夢。
これはねぇ、、、本当にびっくりしましたよね。
あまり夢を見る質ではなかったので余計に。
怖い夢に飛び起きてもう一度何とか寝付くと、さっきの悪夢の続きなんですよ。
隣人が笑いながらどんどん暮らしに侵食してくる、よくあるホラー洋画みたいな夢でした。
思えば随分状態が悪かったのでしょうね。
【5】の狭心症のような痛み。
私は3回目の新型コロナワクチンを打った夜、具合が悪くなりました。
冷や汗が出るような放散痛(喉元、奥歯、背中、肩、鳩尾の痛み)+胸が締め付けられて息ができないという感じ。
詳しく書くとそれだけで一本になってしまうので割愛しますが、私が打ったのは一時期若い男性の心筋炎が取り沙汰されたモデルナではなく、ファイザーです。
↓ここでもちょっと触れてますが、乳がん告知の直前のお話。
この痛みと似てたなぁ。
明け方に胸苦しさで目が覚めて、胸の中央から背中に突き抜けて締め付けられるような痛みがあって、「自分、どうなってしまうんだろう」と思いました。
何が原因かは分かりません。乳がんの手術とは直接関係なしに、溜まり切った疲れが一番弱いところに出た、かもしれませんし。
この時は、朝の4時から30分~1時間ほど何度も体勢を変えたりクッションで身を起こしたりして痛みをやり過ごし、何とか息ができるようになってからウトウトしました。
で、当時の覚書を見ると「ひとまず状況が治まった」として6時30分に起きて、お弁当や朝食を作ってるんですよね。そして昼からは仕事してる。
こりゃーダメですよ。
「こういう状態だから朝ごはんは自分で何とかして、お弁当も買ってくれる?」と家族に言わなくちゃ。
読み返してみると何でこんなに頑張ったんだろう。
素人が見たって安静にしてなきゃダメな状況だろうに。
そうして【6】がやってくるんですよ。
あんまりつらくて、【5】の日の夜、精神的に不安定になり、夫の前でついに弱音を吐いてしまったんですよね。話しているうちに涙が出てきてしまってね。
そんな自分にびっくりしましたね。。。(夫の方だってびっくりだ)
あんまり暗い展開なので、当時心の栄養分だった三代目ハムの寝姿をまた置いちゃうぞ。
でもね、先にちょこっと予告しておくと、この傷の苦しみがあったから10月には補助手術を受けることができるんですよ。
で、傷の修正と一緒に、保険診療で再建乳房をバージョンアップしてもらえた。
だから悪いことばっかりじゃないんですよ。
大丈夫!