2022年5月に乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)を終えました。
退院して1週間が経過した、6月中旬のことです。
まぁまぁ普通に過ごしていましたが、仕事復帰3日後にガクッときました。
傷の痛みや疲れで寝込んでしまったんですよね。
三行でざっくりまとめるとこんな感じ。
退院1週間、疲れが溜まり傷が痛んで寝込む ☜ 今ココ
退院2週間、心身泣くほど辛い
退院3週間、元気になる
↓ ここに書いている「私にとって大変だったのは手術直後でもHCUでもなく、退院してから2週間後くらいかなぁ」の時期がそろそろやってくる。
ということかのう。。。
胸の傷が少しずつ痛み出す
この頃はどれくらい動けるか手探りでしたが、具体的にはこんな感じでやってました。
・買い物はネットスーパーも使うけれど、基本的には自転車でスーパーへ
・大量に豚汁やポトフを作り置き、なるべく使いまわせるよう簡単な炊事
・掃除はざっくりやるけれど、お風呂掃除だけは家族に頼む
・洗濯物はやっても、ベランダへの上げ下げは家族に頼む
・在宅でPC仕事
(プラス、この頃ガクブルしながら初めて手術痕のテープを自分で貼り替え。これはまた後日書きますね)
無理してないと思っていたけど、無理してたんでしょうね。
仕事復帰したあたりから、徐々に「あれ、傷のあたりが痛いなぁ」と思うようになりました。
どこの傷かというと、胸です。
いや、乳がんの手術をしたのだから胸の傷が痛むのは当然ですよね。
ただ上手に再建していただいているので、胸脇の傷は、胸の膨らみの陰になって普段自分からは見えないんですよ。普段そこまで意識が向かないんです。
精神的な打撃を考えると、あらためて物凄いことで、、、心からありがたいです。
※胸の脇側に切れ込みを入れて、がんを全摘し、そこからお腹のお肉を詰めている。この胸脇の傷が痛んだのです。詳しくはこちら ↓
手術直後にベッドから身を起こす時、身体の胸脇傷側の側面が下になると「いてぇ~」となっていたのは覚えています。
でも意外と1~2日で慣れてしまい、気になるとしたら胸よりお腹の傷だったんですよね。(↓ へっくしょんで痛いとか)
で、退院後はお腹の傷もなかなか落ち着いていて、しゃがまなければ問題なし。腹帯やガードルで固定していればすごく困ることはありませんでした。
そんな時、むしろ全然意識していなかった胸脇の傷が気になりだしたんです。
術後ですから傷の周囲が腫れているのは当然ですが、この時点で下着が触れる胸脇の傷の部分の腫れがひどくなっているようでした。
退院後の再建した乳房の状態と経過
再建してもらった乳房は退院後特に痛みはないものの、もう片方に比べると硬く熱を持っているなという感覚でした。
作ってもらったばかりのおっぱいですから、これくらい当然だと思います。
つらいことはなかったんですよ。
胸もお腹も時々傷むことはありましたが、D病院でもらった痛み止めを飲めば何とかなっていたのですよね。
ちなみにD病院では、手術直後の下着選択についてもしっかり指導していただいていました。
術後1ヶ月を経過するまでは、特に締め付けのないものが良く、ワイヤーの入っていない下着やマタニティタイプ(前開き)、カップ付キャミソールなどが例として挙げられていました。
私は家に帰ってから調子が良かったこともあり、ブラを使って平気かな?と思ったんですね。
で、へたり過ぎて普段なら着用の意味がないような、くたくたの使い古しナイトブラを着けていました。
でも退院4日後の受診後から少しずつ違和感を覚えたことから、くたくたブラ着用もやめ、ゆるゆるのタンクトップに替えました。
これはブラトップですらない、普通のタンクトップ。
まぁそんな風に気をつけたつもりですが状態は徐々に悪くなり、結果一日3回も痛み止めを飲むようになりました。
そして、痛み止めすら効かなくなった段階になるとですね。
もう何が触れても痛いんですね。
傷が痛いというより、傷の周囲が腫れていて、そこに下着の袖ぐりが当たるのが痛い、という感覚でした。
要は薬で騙せない段階になって寝込んだわけです。
いやはや「気づけよ!」って感じですが、初めてのことで分からなかったですねぇ。。。
術式や体質によって千差万別だとは思います。
が、少なくとも私のように、「乳がん摘出の傷+再建用のお肉を取り出した傷=2か所大きな傷がある」という状態なら、退院後しばらくは、入院時と同じくらいゆっくりしていいのかもなぁと、今なら思います。
術後の下着選びは慎重に
手術した側の胸やその周囲は、普通にしていてもまだ腫れがあるわけでして、「これはしばらくすれば引いてくる」とD病院・形成外科の担当医F先生はおっしゃっていました。
だからね、もしかして退院後1~2週間はブラ的なものを着けない方がよかったのかもしれません。
肌に沿うような下着はもう少し腫れが治まってから。たとえ締め付け無しのゆるゆるブラだとしても。
この1~2週間は何となくの体感です。
退院してから家でずっと横になって過ごせる人、かなり動かなければならない人では違ってくると思います。
思えば私はですね、、、これ以上ノーブラで過ごしたら、せっかくこしらえてもらった胸の形が崩れるかもなぁという不安も何となくあったんですよねぇ。
「痛みが引く」「再建した胸の形を保つ」の兼ね合いをうまいこと取っていけるといいんだろうなと思います。難しいですけれど。
この辺りも心配なら、退院前に先生や看護師さんに質問できるといいですね。
私の場合、というお話ですが、もしあの時点に戻れたら今度はこういう形で過ごします。
【1】入院中は胸帯(三角巾のようにふわっと胸にかぶせて巻いてある感じ)
↓
【2】退院して傷付近の腫れが治まるまで、袖ぐりの大きなぶかぶかタンクトップ
↓
【3】腫れが落ち着いたら、ゆるゆるのノンワイヤーブラ
私は【2】の期間がほぼありませんでした。
この【2】から【3】の移行は傷や腫れの回復具合によると思います。
あくまで自分のケースではありますが、【2】の期間があれば胸脇の傷の痛みが長引くこともなかったのかなぁと。
しかしながら比較的胸がある方なので、徐々に蒸し暑くなる6月に薄着ノーブラで出歩くのも難しく。元々すごく暑がりなので、度を越えた厚着も現実的じゃないんですね。
とはいえどう考えてもこの時期は、サイズ感に余裕のある厚手のタンクトップなどを着るのが正解だった。
あれか、ノーブラだったアニスが着ていた胸の部分にポケットがあるシャツとかね。(「CIPHER」...なつかしい)
通院は仕方ないとしても、そもそもブラが着けられないくらいの体調の時は、まだ外出するなってことかなー。
大抵の人は注意深く動くから、私ほど無茶はしないんだろうなと思いますが、、、BBAからあえての老婆心です。皆さまくれぐれもご自愛を。
何やら楽しくない展開なので、この頃私の心を癒してくれていた三代目ハムスターの寝姿を上げておきます。
仕事するデスクの横にいるんですが、よく野良寝をする子で、その姿が私の栄養になっていました。