「女性専用」は大きなメリットであり、ちょっぴりデメリット

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乳腺クリニックで乳がんの告知を受けたのは、2022年2月下旬の夕暮れでした。

今振り返ってみれば「次回の予約日を繰り上げて病理結果を知らせる」ということは、「急を要する内容かも」と自覚する場面ですよね。

ところが、この日の昼頃に夫とやり取りしたチャットを見てみると、「(乳腺クリニックからの)電話の雰囲気だと何となく大事ではなさそうな気がする」とか書いてるんですよ、私。

どこまで楽天的なんだよバカ、もっと頭使えって感じですが、こういう性質はなかなか変わらないんだなと思います。

でもって、18時のチャットでは「乳がんでした」と伝えてるんです。
夫の方も職場でひっくり返りますよ。ホント申し訳ない。

しかしちょっぴり弁解すると、「毎年マンモグラフィを受けていたし」「触ってもしこりはないし」「見た目も変化ないし」「体調も悪くない」んですよ。

どうして乳がんだって気づけるんだって話ですよ!。。。というように思います。。。(←途端に弱気)

さて夫は私を気遣って、この時も絶対に動揺は見せませんでした。

が、そんな中じわじわ湧いてきた一つの感情が「可哀想」だったようです。

「長男の独り立ちが決まり、次男の進路も目処が立ち、やっと子どもが手を離れるのに」
「君が好きなことをできる時期になったのに」
といった具合で、後々3回ほど「可哀想に」と言われたように思います。

(3回目の頃には私はもう立ち直っていて、「いや、それほどでも」とか答えてましたが)

「可哀想」って繊細な言葉ですし、長年一緒にいてそういう言い方をされた記憶はあまりないのです。

淡々と受け止めてくれた冷静さの下で、実のところ動揺を押し殺していたのでしょうね。重ねて申し訳ない。。。

夫は計画性と効率性が売りみたいな人で、年頭には必ず「今年は何をやりたい?」「どこに行きたい?」と訊いてきます。

「目標を洗い出して後悔なくクリアしていきたい」らしいのですが、「何だよ、そんなに私と一緒に何かしたりどっか行ったりしたいのか、可愛いやつめ」と思っていました。

そんな風に「今年やりたいこと」をお正月にカウントして、まだ2ヶ月も経っていないのに。
嵐のように予測不能な出来事が人生には起こる。

「ドント―、おっと、ドント―!」とむしろ私の方が元気

こちらの乳腺クリニックにかかって本当に良かったと思っています。

優しい色合いでまとめられた待合室。スタッフの皆さんも患者さんも女性オンリーで、とても心穏やかに診察を受けることができます。

でもこの時だけは、メリットである「女性専用」が一転してデメリットになりました。
「女性専用」ということは、つまり男性は入れないのです。

ケースバイケースで対応してくれるので、希望すれば男性の付き添いも受け入れ可能です。

ただ、当時在宅勤務が多かった夫がたまたまこの日出勤していたこと。
予定を早めて急遽結果を聞きに行ったこと。
何より「まぁ乳がんではないだろう」という根拠のない自信があったこと。

あとは、この前年まで受診していた婦人科クリニックで、「新型コロナ感染予防のため、なるべく付き添いはご遠慮を」という掲示がある中、多くの方が旦那さんと一緒に受診されていたのを目にしていて、ちょっと躊躇したというのもあります。

そんなわけで「わざわざ夫同行をクリニックに申し出ることもないかな」と思ったんですね。


また、こちらの乳腺クリニックでは「電話で生検の結果を知らせることはできない」ということでした。
クリニックの方針なのか医療界の常識なのかは分かりません。

もしもあらかじめ陽性と分かっていれば、詳細は夫と一緒に聞きに行ったように思いますが、なかなか難しい問題ですね。

そんなこんなでうっかりワンマン告知だった私ですが、大病を経験した友人らはやはり告知の時旦那さんがご一緒だったようです。

手術後一段落してから私のケースを話すと、「え、一人で聞いたの?そうか。。。」という何とも言えない表情をしていました。

万が一の時に、自分一人では受け止めかねると少しでも思うのであれば、ご家族や友人など頼りになる人と結果を聞けると安心ですね。

あとは告知時に頭が真っ白になってしまったら、正直に先生にそのことを伝えていいんです。

そして先生にメモ書きをしてもらったり、「すみませんが、ご説明を聞き漏らすといけないので」と了解を得た上でスマホの録音機能を使ったり、少しでも負担少なくお話を聞けたらいいなと思います。

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