2022年5月下旬。
乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)から3日が経ちました。
気象病に似た頭痛は時々ありましたが、相変わらず腹部や胸部の瘢痕に大きな痛みもありません。(頭痛も痛み止めを飲めば何とかなる程度)
この頃、先生方も「え、痛くないんですか」と首を傾げるくらいに順調だったのです。
でもね、実は後から「なるほどね~」ということがあるんですけれどね。
HCU→一般病棟へ移動
ずっとつけていた点滴は、この日の朝に抜いてもらいました。
そして午前中のうちに一般病棟に移ることに。
3日ぶりに元のベッドに戻ってきました。
乳腺外科の病棟は高層階にあり、陽の光が差し込んで気持ちがいいです。
尿管も抜去したので自力でトイレも可能に。
点滴をセットできるガラガラスタンドを使って歩行補助していました。
前かがみでヨロヨロ歩いているので爺さんみが強いです。
でも、「歩ける」「トイレできる」といちいち感動しましたね。
とはいえまだまだ寝たきり。
ひたすら大義名分あるバカンス状態です。
立て続けに動画見てましたね。もう東リベ合宿みたいになってました。
充実したオタクライフを満喫して、何か方々に申し訳ない気持ちになるくらいでしたよ。
鎮痛剤が麻薬的に効いていた件
さて今回の手術。
手術自体は長時間ですが麻酔のおかげで体感的にはあっという間。
以降耐えきれないような痛みもなく、という形でした。
が、実はですね。
種明かしをすると、「鎮痛剤(点滴)が麻薬的に効いていた」ということなんですよ。
HCUから一般病棟に移る時に点滴を抜いたんですが、つまりここまでこのお薬でガンガン身体をだましてもらっていたんですね。
それで、手術して3日目。
一般病棟に移ってから、ついに目覚めましたよ。
切ったお腹の痛覚が。
ある時くしゃみが出たわけですが、「ちょ、マジか」というくらいの痛みが腹部を襲いました。
「ひっくしゅん」からの悶絶。
こっちは超マジなんですけど、ドリフのコント的な絵面です。兄さん姉さんパパにママ、じいちゃんばあちゃんお孫さんって感じですよ。
いや、耐えきれないレベルじゃないけど、突然のことでびっくりしますよね。
戦国時代にタイムリープしても切腹はやめておこう。
または手練れの介錯人にお願いしようと思うくらいには、まぁまぁ痛かったですね。
この手術の傷の痛みは、以降飲み薬で対処することになります。
(とはいうものの、この6日後に退院。自分でキャリーケースひき一人で歩いて帰宅できたので、まぁ何とかなるっちゃーなるんですけどね)