入院3~4日目③「明るいHCU生活。寝たきりで沼落ち」

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2022年5月下旬。
乳がん全摘+同時自家組織再建手術をして、HCU(高度治療室)に入りました。

お腹のお肉を使う乳房再建(腹直筋皮弁法)の後は、しばらく寝たきりです。

入院3~4日目②「HCU(高度治療室)。寝たきり生活」
2022年5月下旬。乳がん全摘+同時自家組織再建(腹直筋皮弁法)手術が終わった後です。HCU(高度治療室)での3日間の寝たきり生活。お腹を切って動けない中、便利だったアイテムやちょっぴり困った体験談などを書いています。

寝たきり。。。と言うと何やら悲壮なイメージを持たれてしまうかも。

場所や状況によるし、人それぞれ感じ方も違うので、一概には言えません。
ただ私の場合に限っては、「怖い」「大変」「心配」といった気持ちはありませんでした。

今回は術後HCUでどんな風に過ごしていたか、その雰囲気についてです。

明るいベテラン看護師さん達

この期間は本当~~に看護師の皆さんあっての自分、という感じでした。
ありがとう。ホントにありがとう。ただ、そればかりです。

自分の力では着替えもできない、水も汲めない暮らし。
これまで健康だった人ほど、ギャップに慄くと思います。

たくさんお世話になって、細やかに対応していただきました。
そんな中、一番印象的だったのが看護師さんの明るさ。
プラス、団結力です。

色々な病院があって、それぞれのカラーがあると思いますが、D病院のHCU看護師さんに関してはとにかく元気でノリが秀逸でした。

ドラマや小説で見るような、「著名なワンマン医師に萎縮して大人しく従う」みたいな感じは全くなかったですね。

近くに有名どころの大学病院がいくつかあるのですが、「その辺だと多分こんな雰囲気じゃないよね」というような気がします。

こう、不必要にかしこまらないベテラン軍団なんですよ。

例えば、採れたて野菜を光速で袋詰める農家のおばさま方とか、県大会の連覇を目指すPTA体育会サークルのママさん軍団とか、そういったイメージでしょうか。

楽しそうにおしゃべりをしてても手はテキパキ動く。
きつい作業もチームワークで朗らかに乗り切る感じ。

正直心の声は普通に漏れてるし、笑っちゃうような会話が聞こえてくることもあります。だが、それがいい。(仕事にまつわる内容から派生してますしね)

四角四面でない気安さのおかげで、むしろ相談・お願いをしやすい雰囲気があります。

次男を産んだ隣区の病院もこんな雰囲気だったなぁ。
そこは大病院に囲まれた中規模病院でしたが、助産師さん達がメインで動いており、圧倒的な力で支えてくれたのを覚えています。看護師さんが生き生きしているのは良い病院ですよねぇ。

ちなみに今回のD病院HCU、同時期に入院していた患者さんのお仕事が看護師さんでした。
同業で通じるものがあるのでしょう。「夜勤は大変よねー」なんてお話をされていましたが、D病院の看護師さんに悲壮感はまるでないんです。

深夜もニコニコ優しく元気。
その時私、すごく感動したんでしょうね。

スマホメモを見ると、「人としての高い徳を感じる。神のそばの領域で仕事をする人々の尊さを感じる」と書いてありました。(原文ママ)

実際何をして過ごしていたか

さて、そんな中でどのように過ごしていたか。
時間をつぶしていたか、ですね。

手術してすぐは、スマホがやっとです。
ネット見たり、電子書籍読んだりしてたかな。

iPadを取り回す元気もないし、紙の本を手にする気力もありませんでした。
腹筋に力を入れられないと、できることは限られるし、気持ちもついてこないんですよ。

ですが、まぁ1日くらい経つとその他の娯楽も楽しめるようになります。
私の場合、何をやっていたかというとですね。



HCUで見た東京リベンジャーズ

「東京リベンジャーズ」のアニメ観てましたね。

いや~、はまりましたよ。
私の周囲ではほぼ誰も共感してくれなかったんですが。
(理解を示してくれたのが中学生次男くらい。でも掲載紙が少年マガジンだから、あながちターゲットとして間違ってない)

数あるサブスク動画の中でなぜこれを選んだかというとですね。

多分、今までと全く違う世界を見てみたかったんです。
それで気持ち新たにしたかったんだと思います。

プロフィールにある通り私は雑食系オタクで、何でも美味しくいただけます。
しかしながらこれまで不良やヤクザ的な輩感漂う創作物には、なぜだかあまり食指が動かなかったのです。
(面白そうだなと思って挑戦しても読了しない)

でもね。
そういえば毎年買っている「ゲッターズ飯田の五星三心占い」に「2022年は新しいことにどんどん挑戦してイメチェンせよ」って書いてあったし!

チャレンジしてみっかと!!

で、結果的にですね、観てみたらすんごく面白かったです。

アニメのシーズン1を一気見した後、入院中に原作既刊全巻大人買いしてしまいました。
紙の本大好きですが、すぐさま手に入る電子書籍のありがたみを心底感じました。

2022年は本当に色々なことが起こって割ときつい局面もありましたが、東リベのおかげで楽しかったですね。

ゴールデンカムイ完結の悲しみも優しくカバーしてくれました。

(まぁ重ねて周囲が理解してくれないけどね。そうだよね。アラフィフでなかなかはまらないよね。ゴールデンカムイや進撃、鬼滅、呪術廻戦好きなママ友もわかってくれなかったな。。。)

そして今振り返ってみると、沼落ちの効能がありましてね。
久しぶりに予測不能にはまったコンテンツのおかげで、必要以上に過去を振り返らなかったです。

例えば以前からのお気に入り小説とかだと「前にこれを読んだ時は元気だったのに」と思ってしまうかもしれない、、、と、そういうということがありませんでした。

新しい趣味や娯楽を見つけると、あまり昔のことに捉われずに済むんじゃないですかね~。

もう一つ言えば、手術直後はこまめにバイタルチェックなどしてくれるので、長時間の映画よりは30分弱のアニメや深夜ドラマくらい見やすいんじゃないかなと思います。

しかし明るくて気遣いのある看護師さんにお世話してもらいながら、ひたすらアニメ観るとか。
天国かな。

私の術後入院生活はそんな感じでした。

病院は有能な先生方、テキパキと気持ちの良い看護師の皆さんがすぐ側にいてくれる。
この後帰宅したら何でも自分で気づいて動かなきゃならないわけで。
「入院ってのは、実にありがたいもんだ」と思いながら過ごしていましたね。

これから手術する方は、初めてのことでドキドキするかもしれませんが、あまり心配し過ぎなくて大丈夫ですよ。

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