振り返り記事お休みで、現在(2023年10月)についての近況エントリーです。
2022年5月に乳がんの全摘+同時自家組織再建手術を済ませ、1年5ヶ月経ちました。
(同年10月の補助的手術からは1年)
10月は仕事諸々、慌ただしかったなぁ。
これまでの人生、もっとキビシーことだってあったじゃない。
そんな風に考えますが、やはりストレスを強く感じる瞬間があるのも本音です。
久々にコップがいっぱいになってしまった今月ですが、家族のフォローもあって何とかやり過ごしました。
忙しくなる前に湯治でチャージしておいたのも良かったです。
極楽の温泉旅から、一気にストレスがかかる出来事もあって、ジェットコースターだった一ヶ月。
「これは面白い」と感じた身体の変化を書き留めておこうと思います。
太らなければ筋肉はつかない
まずはストレスフルになる前の楽しかった温泉旅行のお話です。
新潟の秘湯と福島の温泉宿を点々として3泊。
若い方にはピンとこないかもしれませんが、アラフィフになると以前ほどたくさん食事を摂らなくなります。
が、旅行中は別でして、しっかりいただきました。
どの宿もご飯が美しかったなぁ。
秘湯の宿はどちらかと言えば程よくヘルシーな料理が多かったです。
ただ最終日の会津若松。
「会津東山温泉 くつろぎ宿 新滝」に泊まったんですが(戊辰戦争で土方歳三が傷を癒した湯と源泉が同じ、猿の湯がある!)、姉妹館の「千代滝」のビュッフェを選ぶとお得になるプランがあるんですよ。
つまり朝も晩もビュッフェでね。馬肉のお寿司や新鮮なお刺身をたらふくいただいてしまってですね。。。
まんまとやっちまいました。
空腹だからじゃなくて欲望のままに貪り食うダメな生活習慣の典型ッッ。
(誰だ「50になると前ほど食べない」とか言ってた奴)
旅から帰宅しおそるおそる体組成計に乗ると、当然太ってました。
まぁね、理の当然って奴ですよ。これで太ってなかったら逆に心配になるわ。
興味深いのは、体脂肪とともに筋肉が増えていたことです。
普段タンパク質多め、ビタミンやミネラルも気を付けて摂取し、毎日適度に筋トレや有酸素運動をしても増えなかった筋肉量がですよ。
珍しく増加して、目標値に達しているんです。
ちなみに通常の生活に戻って数日後には体重、体脂肪率も平常値に戻りました(ホッ)。
そして同時に筋肉量も減ってしまいました。
つまり(少なくとも50代の私に関して言えば)、ある程度の量を食べないと食事内容が健全だろうが筋トレしようが筋肉は増えないのですね。
「維持するだけならともかく、健康的に筋肉増量するのはなかなかむずかしいんだなぁ」と、身をもって知った一件でした。
過剰なストレスは体脂肪を減らす
一方で、心理的負荷で体重と体脂肪率が減った出来事もありました。
体重って一日の中で平気で0.5kg程度増減しますよね。
とはいえ「え、そこまで急激に変化するの?」と実感したことは今までなかったんですよ。
具体的には、今月一番ダメージが大きかった日を境に、体重1㎏、体脂肪率0.7%減りました。
筋肉量は0.3㎏程度の目減りではありますが、普段ほぼ筋肉の増減がないので、自分としては「うわ!」と思いました。
いつも通りに食事をし、いつも通りに運動していたのに。。。
「急激なストレスというのは、心だけでなく身体にも大きく作用するんだな」という大きな発見がありました。
おかげさまで問題は、この翌日いったん収束。
気持ちも和らいだおかげか、全ての値がほぼ元通りになりました。
でも。
もし毎日こんなにストレスにさらされていたら?
不安や心配でいつもいっぱいだったら?
食事や薬で身体を立て直そうと努力しても、心の落ち込みで身体状態が不良になるということなんじゃないかな。
「病は気から」と言いますが、事実なんですね。
こんなにしっかり体組成計を使うようになったのは今年になってからなのですが、乗らなければ気付かなかったと思います。
好きなことをする大切さ
やはり体調を上向かせたい時、ストレスの有無は大きなキーになる。
自身を振り返ると、考えてもどうにもならないことは考えないという割かしお気楽なタイプなんですが、「あー、こんな塩梅でいいのかも」と改めて思いました。
というわけで気づきを得てからこっち、忙しかろうが何だろうが気分転換はするようにしています。
例えばこの季節はベランダのキャンプ用チェアでお茶しながら読書をして気分転換します。
今年はなぜかまだ朝顔が咲いていて「マダオ、頑張ってるな」と。
花や空を見て、本を読みます。
ちょっと余談になりますが、「スマホ失明」を読んで、一定の日光を浴びることが目の健康をもたらすと知り、一層積極的に外に出るようになりました。
なかなか買い物や散歩に行けない時は、たとえ10分でもベランダで空を見るようにしています。
小さなベランダなんですけどね。自分にとって、ストレス解消にも役立っていると感じます。
夫のように自転車を漕ぐ、長男のように車窓を楽しむ、次男のように映画を観る、馬山さんのように山に登る。気持ちの切り替え方は人それぞれです。
自分のスイッチを知っておいて「つらい」と感じた時に、心身の状態を一定に戻せるといいなぁと。
私はストレスを感じたら、なるべく早めに自分にとって心地良い空間で気持ちを落ち着けることを心がけています。
こちらのブログを訪れた方の中には告知直後の方もいらっしゃると思います。
「がんになってしまった」「これから先どうしよう」と呆然としてしまうのは当然です。
そんな中ではとても難しいことかもしれませんが、治療に関する情報収集はしっかりめにしつつ、他の時間も大切にできるといいですね。
覚悟があり納得ずくでそうしている方はもちろん別です。
でももしそうでないのなら、考え過ぎてがんがアイデンティティにならないように、小さくても自分の心を幸福にする楽しみを忘れないでほしいなと思います。
今月私を助けてくれたものの一つ、「ボストン・ポップス on the Tour 2023」。
ジョン・ウイリアムズのインタビューフィルムと共に、代表作の映画音楽を楽しむコンサートです。
スター・ウォーズと角野隼人(Cateen)が好きな夫は大感動していました。(全、敬称略)
インディ・ジョーンズが一つの大きな目的だったのですが、意外や一番心に残ったのはオリンピック・ファンファーレでした。(ロス五輪のテーマね)
本当に素晴らしかったですよ。
タイトルによっては、映画音楽を奏でるオーケストラの左右のモニターに映画のワンシーンが流れます。
(あぁ津田健次郎、井上芳雄その他の日程も行きたかった。。。)
今月はくさくさする時、♪ぱらぱぱらぱぱららーぱらぱぱらぱ(ジャーーーン)をひたすら流していました。(←わがんねぇか)