入院6日目「乳房再建、繊細な話題について思ったこと」

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2022年5月下旬。
乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)から4日が経ちました。

HCU(高度治療室)から一般病棟に戻れた翌日です。

入院5日目「腹部の傷が痛くなかった理由」
2022年5月下旬。乳がん全摘+同時自家組織再建手術(腹直筋皮弁法)から3日。HCUから一般病棟に戻れました。しかし先生が首をひねるほど、どうしてこんなに傷が痛まないのか。実はちょっとした種明かしがあってですね。。。

風がとても強く吹いていて、いいお天気でした。
時ならぬ暑さで、窓から見るお日様が眩しいくらいです。

術後4日目の体調

病院食は日々できるだけ食べるようにしましたが、この日の朝はそこまで食欲がありませんでした。
やはり点滴の強力な痛み止めが終わり、痛覚が復活したのが関係しているのかなぁ。

とはいえ、むせたりくしゃみをしたりということがなければ、お腹の傷も痛みません。じっとしていれば問題なし。

むしろこの頃再建した右乳房中心から5㎝下、やや右よりの肋骨の辺りがしばしば痛みました。(どうしてなのかは結局分からず)

この日一部を残してドレーンが取れたので、身動きがしやすくなりましたね。
もちろん歩行補助のガラガラと一緒ですが、午後には院内コンビニにおやつを買いに出かけられたくらいです。(あれ、朝食欲ないって言ってた人。。。)

院内コンビニまで歩いておやつをゲット

朝の段階ではベッドから降りる際に身体をひねるとかなりの痛みがあったのですが、夜にはまぁ我慢できる程度に。
人間の順応力と回復力ってすごいですね。

回診時、先生がおっしゃるには「経過は順調でリハビリは追々始める」というお話でした。

実家や友人にしっかり目の連絡を取り始めたのはこの頃です。
寝たきりでもメールやメッセージはもちろんできますが、送る気力が湧かず夫と最小限のやり取りだけしていたんですよね。

でも後からこの頃送信したものを読み返してみると、誤字脱字が多い。びっくりしました。
やはり術後っていつもの状態ではないんだなと思います。

そんなわけでこの時期は、受動的に動画を見るくらいがちょうど良い感じのではないかなと思います。

おかげさまで「東京リベンジャーズ」1期(24話)、見終わりましたよ。
合宿は終わった。。。寝たきりにもかかわらず、このやり遂げた感。

そしてその日のうちに既巻電子書籍を大人買いしました。ホント沼にはまるのは楽しいね。
(この時BookLiveで全巻80%OFFという凄まじいセールをやってたんですよ)

「乳がん」「乳房再建」デリケートな話題

そういえば牢名主さんは退院されたようで、病室の顔ぶれも変わっています。

入院1日目②「牢名主との遭遇」
2022年5月下旬。入院初日にセンチネルリンパ節生検が終わって部屋に戻ると衝撃的な出来事がありました。何なら手術前より緊迫感漂いましたね。病院には色々な人がいるんだなぁと思いました。

新しく入られた方もおしゃべり好きでした。
牢名主さんと同様、この方も60代以上かな。

ある年齢以上の方は、特に誰かとコミュニケーションをとりたい気持ちが強いんだなと感じました。

若い方は自分の時間を過ごすのが上手(スマホで娯楽、PCで仕事)だけど、それなりに年配の方の話に寄り添ってあげていたりも。優しいね。

で、カーテンの向こうからお話が聞こえてきます。声がかなりでかい。

「(自分が手術をした実感から)がんを取るだけならまあまあ大丈夫」

「(他の人を見ていると)インプラントをおっぱいに詰めるのは痛みや手間が一苦労」

「腹肉をおっぱいにもってくるのは半端ない大変さで、どこでもてきるものじゃないみたい」

「もう必要ないから私は再建はしない」

と、大体そんな内容。

うん、だいたい間違ってはいないんだろうな。

でも、もしかしてこの病室には、明日に大きな手術を控え緊張している人もいるかもしれない。
乳房再建を希望しているけれど、状況が許さず迷っている人がいるかもしれない。
(実際ここに「半端ない大変さ?」を味わった人がいるよ~)

そういう場所で、声高に話すよなぁ。

乳がん全摘か部分摘出か、乳房再建するかしないかなど。
人それぞれの考えや年齢、生き方がかかわるデリケートな問題だと思う。
二次再建(時間を置いてからの再建)のために情報を集めたい方に向けて、なのかもしれないですけどね。

自分の考えを整理したり、誰かに何かを教えたり、話すって大切なこと。
でもね、話題ってむずかしいなぁと思いました。

それから牢名主さんも同様でしたが、どうしてか大き目な声で持論を語る傾向があるのは中高年世代、という肌感があります。

男性も一定の年を越えると「俺の若い頃は~」「昔この業界は~」という言葉が多くなってくるような。

もちろんどの時代にも「今の若いもんは」という人がいるのと同じで、逆もまた然り。「今のお年寄りは」というのも、言われ続けていることなんでしょうね。

ただそれとは別の次元でですね。
ある年代を境にした大きな区切りがあるように感じるのです。

人と適正な距離をとれるネット社会

ちょうど私たち50歳前後はインターネットの端境期を生きた世代です。
いわゆるインターネット老人会ですよ。若い頃スマホはまだなく、ガラケーがようよう台頭してきた感じ。
(信じられるかい?当時はダイヤルアップといって、いちいち電話をかける要領でネットにつないでいたんだよ)

で、ネット社会へ移行するスピードは人によって異なり、私より上の世代の方の人たちはゆっくり目でした。
メールより電話、ネットで買うよりテレビショッピング。

長男がまだ子どもだった10年前、「メールを打つのは面倒だから」といきなり電話をかけてくるのは年上のママ友だったなぁ。
私や夫は仕事柄ネットへの順応が早かったので、意識の齟齬で困ることがままありました。

今は随分変化していると思いますが、ご高齢の世代だと人によっては以前の意識のままということもありますね。

一人の時間を過ごす、発信する。
若い世代はSNSをうまく使って自己表現しますよね。
だから、リアルで誰かをつかまえて自分の考えを披露する必要がないのですね。

見たい人だけ見ればいい。
知りたい人だけ知ればいい。
そしてもし多数に知ってほしいと思ったら、その手段はいくらでもある。

意見は様々かと思いますが、自分としては良い世界になったなぁと思います。

(高校生次男の保護者会に出るとやはりSNSの使い方でお困りのご家庭もあるようですが。あとネット上の名誉棄損や嫌がらせは犯罪なので別の問題ですね)

時に配慮が足りず「自分が話すこと」自体を優先してしまいがち。
話題によっては、周囲の人が不快になったり不安になったりするので、リアル社会では特に注意。
気をつけて年をとっていこう。

そんな風に自省する入院6日目でした。

東リベ読んで、「場地さん、、、千冬、、、!」とか思いながら。

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