振り返り記事お休みで、現在(2023年6月)についての近況エントリーです。
2022年5月に乳がんの全摘+同時自家組織再建手術を済ませ、約1年経ちました。
(同年10月の補助的手術からは7ヶ月)
今年の6月は暑さや湿気の移り変わりが急激ですね。
気候のせいか、年齢からくるものか、乳がんホルモン療法(タモキシフェン)の副作用なのか、「疲れやすいなー」と感じます。
が、ほどほどに元気です。
小石川植物園でのんびり読書
週末は小石川植物園へ。
梅雨の晴れ間にいっぱいお日様浴びてきました。

20年ほど前に後援会員になっていて、独身の頃から度々お散歩に行っています。
朝ドラ「らんまん」所縁の地ですね。入口には神木くんのポスターが。
さらに、ちょっと前アド街に取り上げられたし「混んでるかなぁ」と思ったのですが、広々としているためか、そこまでの混雑も感じずのんびりできました。
日差しを優しく遮ってくれるイロハモミジのトンネル。秋の散策もおすすめ
お気に入りの木陰で、夫とめいめい好きな本を読んで過ごします。
ここ最近でヒットだった本は「二木先生」。
ユニークな性質のせいで「普通の人」を模倣しても社会に溶け込めない高校生と、口に出せない秘密を持ちながら限界的マイルールを順守し「普通の人」に擬態して生きる先生。
センシティブな題材で胸が痛くなる展開もありますが、エピソードの取捨選択と配分が絶妙なので、闇落ち気分もなくエンタメとして楽しめます。
文章も巧みで「これがデビュー作?」と驚きですが、既視感を感じない「新鮮な一撃」という意味で納得です。
術後1年検診で嬉しかったこと
さて今月は術後1年ということで、かかりつけのA乳腺クリニック、そして手術をしてくれたD病院の形成外科を受診。
A乳腺クリニックではマンモグラフィ・超音波(エコー)・血液検査を受けました。
初めての「左側だけマンモグラフィ」です。
全摘しているので右側には乳腺はないわけで、当たり前のことなんですが、何だか不思議な気分になりました。
「そうかぁ、見た目には ❛ある❜ けれど、私の右胸ホントはもうバイバイしてるんだよな」と再認識した感じです。
この日もほとんど待たされず、着替えてすぐにマンモグラフィの部屋へ。
担当してくれたのはベテラン風の手際良い技師の方で、適度にコミュニケーションをとってくれます。
撮影前、「乳がん手術した方だとわからなかった」という言葉が嬉しかったです。
「え、全摘されてるんですね」「どこで手術されたんですか」と言っていただいて。。。
その後すぐにA院長先生による超音波(エコー)を受けて異常なし。この時点で「マンモグラフィの方も問題ありませんでしたよ!」とのこと。
相変わらずのスピーディさに、あらためてびっくりです。
血液検査は「大きな問題があれば2日くらいで電話します」ということで、次回3ヶ月後の通常通院の予約を取って帰りました。
(何も連絡がないので、多分大丈夫だったのではないかなと思っています)
この1週後にはD病院の形成外科を受診しましたが、A乳腺クリニックのマンモグラフィ技師さんの言葉を伝えると、担当医のF先生も看護師さんもニコニコでした。
「順調なので次回は半年後でも1年後でもいいですよ」と言われたので、こちらは1年後に予約を。
手術から無事1年が過ぎたことにただただ感謝です。
乳房再建した右胸の現状
全摘&再建手術した右胸ですが、本当のところ全く以前の通りというわけではありません。
前を向いている時はほぼ違和感ないのですが、下を向くと左右の差が出るんですよね。
よく「ブラジャーに脇のはみ肉を詰めるとおっぱいになる」と言いますが、まさにそういうこと。
正面にはお肉があっても、脇近くの胸肉が足りない。
脇肉も含めて全部が「胸」なんですね。
でも、もう十分過ぎるほど十分です。
趣味の一つと数えるほどの温泉好きなこともあり、気負わず旅できることを心からありがたいなと思っています。
D病院の形成外科では、術後半年や一年の節目ごとにアンケートに答えます。
「当時に戻ったとしたら、もう一度同じ手術を受けますか?」という項目があるのですが、今回も「受ける」にチェックです。
乳がんに関しては、先々再発することも普通に考えられます。
その場合、左胸だって手術する可能性もある。
とはいえ今は「少しでも長く元気でいられたらいいなぁ」という気持ちです。
栄養・運動・睡眠、できる範囲で気をつけていきます。