告知後、私を助けてくれた「がん」の本

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2022年2月下旬、乳がん告知を受け、心は右往左往な日々。
MRI・CT検査を終えてから、次回の乳腺クリニック受診まで2週間ほどあります。

2週間。
って、結構長いですよね。。。

この頃は大学生の長男が下宿先に引っ越したこともあり、ややバタついていました。

そのおかげでしょうか。浮上できないほどの手酷い落ち込みはなかったんですね。
(例えるならマリアナ海溝まで行かず、千島海溝くらいで済んだイメージ。全然伝わらないし)

乳がんのことは努めて考えすぎず、普段通りに生活しようと心がけていたと思います。

ただ、その一方では「考えない」ことに対してうっすらとした不安も感じました。

告知時よろしく頭がフリーズすることはないだろう。
でも検査結果を見ながらの次回受診、何か決めなければならないことがあったらまごつき不可避。

生検の結果「乳がんでした」
2022年2月下旬、乳腺クリニックからお電話がありました。「生検結果が出たので、予約を早めて受診しませんか?」と。普通はピンとくる場面なのでしょうか。呑気な私は全く気づかなかったんですよね。「乳がん告知のために受診を早めてくれた」なんて。

そこで「ある程度のがんの知識が必要かな」と考えました。
「乳がん」というより、「がん」に関する基礎固めをしたかったのです。

しかし、ネットの荒海から必要な情報を、短時間かつピンポイントで取り出す…。
いやー無理過ぎだよね。

仕事柄ネットでの調べものには長けている方だけど、多分またよそ見してどなたかの闘病記を読みふけってしまうね。

そして前回みたいに涙だよね。。。

告知後の闘病ブログ、ほどほどに
2022年2月下旬、乳がんの告知を受けました。最高潮に落ち込んだのはその後1週間です。検査結果が出揃わず、治療法も何も決まっていません。だからこそ何か前進したいとネット検索してしまう。でも、他人の闘病記を参考にするタイミングはどうぞ慎重に。

そこで助けてくれたのは、紙の本でした。

私は本屋さんや図書館が大好きで、背表紙を追うことが娯楽になるタイプです。
でも、この時はネットに助けられました。

正直外に出たくなかったし、人に会いたいとも思えなかったからです。

リモートワークに感謝したし、ネットスーパーにはとてもお世話になりました。(ありがとう西友…ありがとうヨドバシ…)

そんなわけでAmazonで自分にとって必要な本を探し出し、該当する本のレビューや書評ブログを読み込み、「これ」と思う一冊を決めました。

佐藤典弘先生の「ガンとわかったら読む本 (専門医が教えるガン克服の21カ条)」です。
現役外科医が書いた「がん克服のロードマップ」。
私が読んだがん関連の書籍の中で、一番しっくり来た本でした。

❝ガン告知の後、なにをすればよいか。なにをしてはいけないか❞
を教えてくれます。

具体的には、病院を選ぶ際に注意するポイントや、主治医に確認するべき事項、セカンドオピニオンを求めるタイミング、手術前後にやるとよいことなどが、わかりやすく解説されています。

(「信頼できるガンの本とウェブサイト」リストや、「がんビジネスに引っ掛からないように」という注意喚起もあり)

そして病院で受ける標準医療をベースとして、「自分自身にも今できることがあるよ」と教えてくれるのです。

❝あなたの選択と決断を支え、それを助けるための根本的な情報を提供すること。それが、本書の目的の1つです❞

❝知らずにいると患者さんにとって大きな不利益となる情報も、できる限りお伝えしたいと考えています❞

そんな姿勢の著者が、「告知の後にこそ、重大な分かれ道がある」と、豊富な経験をもとに「生き残る智恵」を指し示してくれるのです。

 

いやー、何が良いかというとですね。

まず著者の佐藤典宏先生の誠実かつ穏やかな文体。
筋道立った明確な内容。
その上で、希望をもって「がんという病気に向き合っていこう」と思わせてくれる本なんですよね。

「ガンの間違ったイメージを植えつけられているよ」「ガン=死という認識をあらためよう」という呼びかけの部分は、今読み返しても「そうなんだよなぁ」と声が出てしまいます。

佐藤先生がおっしゃるように、闘病記に比べ、「克服して幸せな生活を送るがんサバイバーに関する情報」を目にする機会は少な目です。

私の周りには乳がんをはじめ、腎臓がん、食道がん、喉頭がんに罹って回復傾向の方がいますが、皆さん病気になる前とあまり変わらない日常を送っています。
元気に過ごしている現状を、ことさらアピールしない方が多いですね。

回復してもいつまた再発するかわからない、いわば一生付き合っていく心構えが必要な病気だからかもしれません。

そういう背景もあってか、「がん=不治の病」という、昔々のイメージのままアップデートされず、悲劇的な部分が独り歩きしている印象があります。

これは別エントリーで書きたいと思いますが、私は手術前に「20年も前の知人の乳がん闘病経験」知識をもつ方から、大層心痛められてしまいました。

その頃とはまったく手術方法が違うのですが、がんに無知だった私自身と同じく、2世代も3世代も前の知識とイメージで、ちょっと明後日の方向から心配してくれたようです。
(放っておいたらお百度参りが始まりそうな勢い)

気にかけてくれるありがたさと、困惑が渦巻き模様でしたよね。。。
人に病気のことを話すのは、かくも難しい。

 

大事なのは、正しい情報を精査して実行し、不用意に心を揺らさないことかなぁと思います。

この本は「がん」に向き合うための土台を作ってくれました。
そうしてがんをある程度理解してからだと、「乳がん」に関する調べものは概ねネット検索で事足りました。

さらにわからないことが出てきたらアプリに箇条書きにしておき、受診時に質問できるように準備しました。

基本の「がん」の概要を知ることができ、今考えてもとても役立ったと感じます(そして今も役立ち続けている)。

❝ガン告知の後、さまざまな段階で、どのような選択を行うか。そしてその選択した方針を実現するために、いかに積極的に取り組むか――。
それによってまったく違った未来が訪れるのです。❞

「よくなる」と信じ、自分の病気と向き合うために、心を整えられる本だと思います。

「がんの知識がさっぱり」
「検査結果もまだで、どう動いたらいいかわからない」
「誰にも相談できない」
「病院の先生に質問できるまでに間がある」
「ネットで検索すると情報の渦に巻き込まれてしまう」

そんな方には特におすすめしたいです。

※ ❝❞部分は本書「ガンとわかったら読む本 (専門医が教えるガン克服の21カ条)」からの引用となります。

✎︎___

電子書籍の方が使いやすい方には「コミックシーモア」がおすすめです。

なぜかと言うとですね、クーポンがとても充実しているんですねー(2023年3月現在)。

毎月【小説・ラノベ・実用書】10冊10%OFFクーポンが自動的に入手できます。
これ前は20%OFFだったんだよなぁ。それこそ山のように買ってました。大人になるって素晴らしい。

他にも、周期的にくる20%OFFクーポン(新刊NG)、時々ですが期間中購入分が最大で50%還元されるキャンペーン開催(新刊OK)など、サービスが充実していると感じます。

他にいくつかの電子書籍サイトを使ってますが、クーポン発行率・クーポン割引率が一番高いので、「シーモア」を選んでしまいます。

ブラウザで読むこともできますが、アプリにダウンロードすればWi-Fi環境がなくても読めます。
入院時もホントに助けられました(ていうか、おかげで入院中のオタクライフが楽しかった)。

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ガンとわかったら読む本 (専門医が教えるガン克服の21カ条)

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