「乳がんだったよ」と友人に知らせるタイミング

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振り返り記事お休みで、現在(2023年2月)についてのエントリーです。

2022年5月に乳がんの全摘+同時自家組織再建手術を済ませ、8ヶ月経ちました。
(同年10月の補助的手術からは3ヶ月)

そんな先週末、シャンシャン詣でに上野動物園へ行ってきました。

。。。なんて書くと、パンダファンと思われるかもしれませんが、「シャンシャンっていつ日本に来たんだっけ」とか言ってるニワカです。(シャンシャンは日本生まれなんだよなぁ)

大学時代の友人トンプさんが「観覧最終日の抽選に当たったから」と誘ってくれたんですね。

「シャンシャンか~、私の時代はランランとカンカンだったよ」
「リンリンとランランって何だっけ」(化石同士の会話)

と、学生時代の気楽なトークで園内をたくさん歩きました。

上野動物園はそう遠くないのですが、なかなか行かないですね。次男が赤ちゃんの時以来なので15年ぶりかな。

この日は朝イチで入園したところ、行く先々でもぐもぐタイム。どの動物も活動的でとても楽しかったです。
シャンシャンも窓際で笹を高速で食べまくり、ド迫力でした。

観覧最終日のシャンシャン(上野動物園)

さて、トンプさんと会ったのは2年ぶりです。
昨年「病気になった」とは話しましたが、詳しい内容は知らせていません。

周囲の人に「乳がんだったよ」と伝えるタイミングって難しいですね。

楽しい話で盛り上がっている時に水を差すのも気が引けるし、シリアスな雰囲気で相手を動揺させてもいけないし。
わけても悲劇的な空気になり、なぜか相手がショックを受けまくるような展開は一番ムリ…と思います。

「自分は事件の渦中にいる時、それを他人に話すことが苦手」
この年になって分かったことの一つです。

どうも、ある程度は寝かせて自分の中で折り合いをつけ、解決の方向性を決めてからでないと話す気が起きないようです。

なので食い気味で悲しんだり、ぐいぐいアドバイスをくれる感じの方とはどうもご縁が薄いです。

友人とのおしゃべりは楽しい。
ただ人の近況を教えてもらうのが好きで、悩みを打ち明けるより聞くことが多く、そもそも相談形式で私的なことを話すのがあまり得意ではないのかなと内省します。

さて今のところ、乳がんについて知らせた友人は7人。(すべて仮名。歴=友人歴)

・馬山さん(中学からのツレ / 歴:35年)…生検結果直後
・菜子さん(長男生まれて以来のママ友 / 歴:20年)…手術前
・牛山さん(次男生まれて以来のママ友 / 歴:15年)…手術前
・大岡さん(塾友達 / 歴:30年)…術後
・ココさんとサイさん(長男小学校のママ友 / 歴:10年)…術後
・トンプさん(大学友達 / 歴:30年)…今回 ☜NEW!

トンプさんは自分の時間軸の中で自由に生きる人で、他人の感情に引きずられることがありません。
そしてどんな荒野も笑いながら自分の力で開墾していくタイプです。24倍のシャンシャン観覧券が当たるくらいなので強い運も持っています。

彼女は予想通り淡々と話を聞いてくれて、「がん家系だったっけ」「乳がんのご家族はいたかな」等、合いの手をはさみますが、「大変だね」「つらかったね」といったことは一つも言いませんでした。

よく考えると、これまで乳がんを打ち明けた友達は誰一人としてショックを露わにしたり、大げさな言葉で反応したりしていません。

静かに聞いてくれて、適度に相槌を打ち、自然に受け止めてくれました。
「話さなければよかった」と思うことは一度もなく、あらためて皆さんに感謝しかありません。

そして「何十年も付き合いが続いている=本当に合う人なんだな」と再認識しました。
これまでの人間関係の答え合わせとして、「なるほどなぁ」と納得です。

キャンサーギフトという言葉はあまりピンときませんが、こんな風に身近過ぎてスルーしてしまいがちな気づきがあるのも、病気の一つの特性かなと思います。

別れる時にトンプさんは「ちょっと遅くなったけど」と新年の贈り物をくれました。

トランプのように複数枚バッと広げ、一枚選ばせてくれたポチ袋。
その中にはタロットカードとお守りが入っていました。

お気に入りの占い師さんのものだそうです。

タロットカードは「The Empress」。帰って調べたら「女帝」の意味でした。
タロットカード(女帝)表

裏には占い師さん直筆のメッセージが。
タロットカードの裏とイブルルドさんの一言「楽しいことをいっぱい考えよう!」

楽しいこと、いっぱい考えます。ありがとう!

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