「再検査当日に生検」というスピード展開

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2022年の2月中旬、右乳房の再検査の日です。
当初「この日の仕事は半日休みくらいでいけるよね」とぼんやり考えていました。

「検査だけだし」「家から徒歩圏内の乳腺クリニックだし」
「健康診断だって3時間程度で終わるんだから」と思っていたのです。

でも、結果的には1日休みにしておいて正解でした。

なぜならこの日怒涛のスピードで再検査を進めてもらい、マンモグラフィ、超音波だけでなく生検まで終わらせることになったからです。

反対の乳房に再検査が出た2年前は、同じ区内にある割と大き目の病院の乳腺外科に行きました。

この時は初診時に次回の検査日を予約して帰った覚えがあります。もちろん検査結果が出るのにも一定の時間が必要でした。

ところが今回のクリニックは、初診ですぐに検査をしてくれるどころか検査結果も教えてくれて、さらに生検まで、全てを一日で進めてくれたのです。

病院によって随分対応が違いますね。

当日の流れとしては、まず午前中10時台の予約でマンモグラフィ→超音波検査(エコー)。
完全予約制なので待たされることはありません。

そしてその場で(!)すぐに結果を見せてもらい、「さらに詳細な検査が必要」と告げられて、生検を受けることになりました。

生検とは「生体検査」のことです。
患部の一部を採取して顕微鏡で調べるもので、診断のための病理検査です。

午前中で全てを終わらせるのはさすがに無理でしたが、午後ならいけるということで、いったん自宅に帰って出直すことになりました。

「詳しい検査が必要」という状況ついては、特に深刻に考えておらず。
この時は新型コロナの渦中で次男の中学がオンライン授業だったため、さっと帰宅して昼食の準備をしたのを覚えています。

「近所の病院だと楽だなぁ」「生検まで一気にとか普通にスゴイわ」という呑気な気持ちで、自分も軽く昼食を取ってから再度クリニックに出かけました。

それでですね。
この日の午後、生まれて初めて乳房の生検を受けたんですね。

具体的には「吸引式乳房組織生検(マンモトーム)」というやり方で、注射器よりも太い針を刺し、組織を吸引して採取するものです。針を入れる前に局所麻酔が必要になってきます。

ベッドに仰向けで横になると、隣には院長先生、そして控える看護師さん。
院長先生は超音波で病変を確認しながら、組織を採取してくれるようです。

ようです。。。ってね。
子どもの頃に注射が苦手だった私は、もちろん麻酔も生検も目を背けて、その様子は一切見ていません。

それでですね、この生検が痛い…というか。何と言えばいいものか、生理的にちょっときつかったです。
太い針を刺されている感覚が、麻酔をかけていても分かる感じ。
(麻酔自体は歯医者さんで打たれるより痛くないくらい)

この針、ヤクルトについてくるストローより絶対太いよね。
ミルミルのストローより太いのでは?
ブリックパックくらいあったらどうしよう。
(後から調べたら直径4㎜ほどらしいです)

そして奥の組織までしっかり取るために、ぐっぐっと針を深く差し込む時の衝撃もさることながら、吸い取られる感覚が。。。
わァ……ぁ……。
という具合。

私は2~3年に一度大腸内視鏡を受けています。
これも体質によって、また検査方法によって、全く痛みの感じ方が違うようです。
#あまり痛くない人が多いらしいですが、私は体質的に七転八倒です。これもいつか別エントリーにて。

内視鏡とは違う弱点ついてきますね。
「あーこの身体の中のものを吸い出される感覚、初めて...」というHPが削られていく感がありました。

個人的には、検査士の方に「痛いよ~」と3回くらい言われた手術前センチネルリンパ節生検より効きました。。。

マンモトームによる検査の時間は15~20分程度だったと思います。
そう考えると、怖いも何もホントたいしたことではないのです。

メスを使って切り出す生検があることも考えると、通院で終わらせてくれる吸引型の生検はありがたいとしか言えません。

院長先生も看護師さんも細やかに説明・対応してくれて、口調は優しく(でも身体を押さえる手は力強い)何も困ったことはないはずです。
終わった後はしっかり止血の処置をしてもらい、鎮痛剤も処方していただきました。

とはいえヘタレの私にとってはダメージが大きく、楽観的な気分で生検を受けにきた時とは違いフラフラと帰宅したのでした。

マンモトームでふるえる

午後一で診てもらったので、帰宅したのはまだまだ日が高いうちです。
この時はエネルギーを吸い取られてしまったかのようにくたびれた記憶があり、家についてからパタリと眠ってしまいました。

生検後の予定はゆったりめに立てておいた方がベターです。

夕食はハンバーグを作るつもりで材料を用意していたのですが、目覚めても元気が戻らず、息子たちに手伝ってもらいました。
長男(大学生)に玉ねぎを刻んで炒めてもらい、次男(中学生)に成形してもらい、自分は焼いてソースを作る担当に。

思えば長年の子育ての間には、言葉に尽くせぬほど色々なことがありました。
それが「随分と楽になった」と実感した瞬間です。
(玉ねぎは荒ぶるみじん切りだったけど、ありがたかったな)

生検の後の患部はしばらくはドス黒く、次第にたくあんのような色になり、1週間経っても黄色っぽい状態が続きましたが、自然と消えてなくなり、最終的に針の痕も残りませんでした。
痛みや疲労が出たのもその日だけです。

調べてみると、私のように触ってもしこりが分からないタイプの場合、細い針を使う細胞診より、広範囲の組織を取って調べるのが最適なようです。
だからいっぱい吸い取られて良かったんです。

この生検の診断は至近の大学病院に依頼するため、結果が出るのに1週間以上かかるというお話でした。

ところが、1週間経たずに「結果がでた」というお電話をいただきます。

実はこの電話を別の大学病院の待合室で受けることになりました。
ちょうど新型コロナウイルスワクチンの副反応と思われる症状が出て、検査を受けている最中だったのです。

ホントに人生って色々なことが起こりますね。

昨日までの常識が永遠に続いていくことはありません。
そういえばヤクルトも、当たり前に付いてきてたストローがなくなったしなぁ。

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