乳がんの再検査・手術のための病院選び

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さて健康な時には縁遠い話ですが、健康診断でひっかかってまずやることは再検査の病院選びです。

2022年初頭のこの時は「以前にかかったところならカルテもあるし安心かな?」と考えました。
そこで2年前の左乳房再検査の時にお世話になった病院を検索してみます。が、なぜだか乳腺外科の項目にヒットしない。

病院のサイトってね、ホントにね。。。

それが大病院であってもUI/UXをガン無視しているところが割とあるなと感じますが、そういえば2年前に見たこの病院も舌を巻くような使いにくさだった。

いやきっと、本業が忙しくてそこまで手が回らないんだろう。
例えばニコニコ友好的で手術が苦手なお医者さんより、そっけなくても有能なお医者さんの方がいいもんね。そんなの些末なことだよね。

という訳で直接電話してみたところ、なんと「今、乳腺外科はない」と言うのです。
曰く「乳腺科の先生がいなくなってしまい、多分3ヶ月後くらいに新しく先生が入ってくるんです」と。

そんな「今レタス品切れしてるんだよね。また覗いてみて」みたいな展開あるんだ。結構大きな病院なんだけど。

この局面、昔の私なら「そしたら3ヶ月経ったら装い新たなニュー乳腺外科に行ってみるか」と思うところです。(寒さツンドラ並み)

しかし50になってようやく進化したのか、もしかして虫の知らせだったのか、他の病院に行こうとすぐさま心決めました。

病院選びが振り出しに戻って困りましたが、ここで助けられたのが今までママ友から聞いて蓄積されてきた情報です。

「TVに出るような人気の乳腺クリニックに毎年通っていたけれど、結局乳がんを発見してくれたのは人間ドックだった」

「がん治療で有名な大病院に行き、初診は朝から17時までの1日がかりだった」

「区の乳がん検診リストにある〇〇病院でマンモを受けて良性と言われていたのに摘出することになった」

どれも実体験だけにとても重みがあり、これまでデリケートな問題を躊躇なく知らせてくれた友人・知人に改めて心の中で手を合わせてものです。

そして教えてもらった情報を取捨選択する中で、「数年前にできた近所の乳腺クリニックがいいな」という結論に行きつきました。

「このラーメン屋は、見た感じ旨くない気がする」「あの美容院はやけに入りにくい」とか、そういうのってありませんか?

「ここにしよう」と決めた乳腺クリニックは家から歩いて行ける範囲にあって、通りかかる度「明るく入りやすくて信頼できる」そんなイメージを感じていました。

Googleでレビューを確認すると評判もなかなか。もちろんNGな口コミもあるけれど許容範囲内です。
「ここしかないな」という気持ちが一気に強まり、すぐさま電話で問い合わせたのを覚えています。

結論から言うと、このクリニックに巡り会えて本当に本当に良かったです。

まず院長先生が患者の病状や気持ちにしっかり淡々と向き合ってくれる。
医師・検査技師・看護師・受付のすべてが女性スタッフで、院内には女性向けの気遣いに溢れている。
何より大病院と比べて、検査の流れや段取りが驚くほどスピーディーです。

またこれは後から分かることですが、クリニックの院長先生はがん症例の多い大きな病院で週1回勤務されていました。
おかげで告知後にすぐさまその病院を紹介してもらえ、スムーズな連携にとても助けられたのです。

つまり私の場合、町のクリニックを受診→検査機関でMRI・CT→結果をもとに手術をする病院を紹介してもらう、という流れになりました。

人によっては、始めに受診した病院で想定した治療が受けられないと分かり、時間をかけて紹介状を書いてもらったり、別の病院に移って全く同じ検査を重ねることもあると聞きます。

できれば二度手間なくいきたいですよね。特に生検を繰り返すのはホントにごめんだなと思います。子宮体がんの組織採取などとは全く違って、結構なダメージがあるので。

そうは言っても、ネットで検索したり知人から情報を聞いたりする中で、「調べるほど病院選びに迷う」という方もいるかもしれません。

そうですよね。。。ホントわかります。

選択方法の一例ですが、こんなリストがあります。

連携病院リスト|乳腺センター|がん研有明病院

■「がん研有明病院」乳腺がんセンター|連携病院リスト

私はお世話になることはありませんでしたが、がん研有明病院は、国立がんセンターと並び称されるがん治療の有名病院です。

こちらのリストでは「普段は近くの乳腺専門クリニック、何かあればがん研へ」という形で、いざという時に円滑に連携できるクリニックを紹介しています。

「もしもの時はここで手術してほしい」と思う病院があるなら、上記のように、その病院が連携しているクリニックが自宅近くにないか探してみるのも一つの手かもしれません。

まだがんと確定していない段階で、手術を手掛けるような大病院に初診で行くと、どうしても時間がかかるものです。

家の近くにかかりつけ医を持ち、いざという時に大病院を紹介してもらうシステムは遠回りに見えて実は近道だなぁと思います。

また手術後に長くかかる薬物療法も近所ならではのメリットで、ストレスなくかかりつけのクリニックにて処方してもらっています。

もちろん良いご縁があって直接大病院へということもあると思います。
誰にでも当てはまる「正解」はないのですが、私の場合このルートで治療をしてもらって良かったと思っています。

通いやすさ、クリニックや病院の特性、医師の技量や可能な手術方法などを念頭におき、何より最後は自分の見る目を信じて選ぶことをおすすめします。

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